三国志大戦の記事で、突然、孫策孫策と騒ぎ出した私ですが。……私のテンションの高さに驚かれた方もいるやもしれません。なので、なにゆえ孫策なのか、という話を少し。

孫策は、三国のひとつ・呉の建国者である孫権の兄です。父・孫堅亡き後、父が遺した軍勢を養うことができなかった孫策は、袁術のもとへ身を寄せ、不遇の時を過ごしました。この時、孫策17歳。

19歳のとき、父の遺した兵の一部をとりもどし、袁術のもとを離れました。この後、親友・周瑜も孫策のもとへ駆けつけ、二人の若者は怒濤の勢いで江東を我が物としていきます。孫策はやがて、江東の小覇王と呼ばれるまでになりました。

勇猛で軍紀に厳しく、人望もあった孫策。しかし彼は、これからという時に、26歳の若さで亡くなってしまいます。ひとりで狩りに出かけたところを襲われたのでした。

「迂闊なんじゃきさまー!」と文句を言いたいのはぐっとこらえて。……このあと、孫策の後を継いだ弟の孫権が、周瑜と共に呉の建国までこぎつけるわけです。

……私は、やつはヒーローだと思うのです。もしくは、ヒーローになりそこなった男。だって、勇猛で、人望があって、無二の親友と快進撃しちゃうんだよ! しかも、美人とのロマンスもありなんだよ!(孫策と周瑜は、二橋と呼ばれる美人姉妹をめとった。孫策は姉の大橋、周瑜は妹の小橋)

これだけの好条件がそろっていて、とどめに夭折。……なんて惜しい男なのか! ヒーローの資質にはこれ以上無いくらい恵まれているくせに、なぜ最後でつまづく!?

……そんなわけで、ヒーローになりそこなった男、孫策。ヒーロー候補としては惜しいんだけど……でも、「おいしい」なあ、とも思うのです。三国志に英雄はたくさん出てくるけど、この「夭折」というオプションのついている人となると、そう多くない。それが、やつの強力な個性になっているのです。

まあ、そういう理由から、私はやつが妙に好きなのです。ヒーローとしての資質があって、それが老いて衰えるまえに、一番輝かしい時期に、さっさといなくなってしまった馬鹿者。

…………腹も立つんだけどね。ときどき。「なんでそこで死ぬの!?」というのが……おかげで、素直に孫策が好きだと思えるようになるのに、1年かかりました(笑)