今回のイタリア留学において

●好きになったもの

・歩くこと
・ショートパスタ
・トマト(万能さ加減は神!)
・カルチョーフィ
・ビステッカ
・パッパポモドーロ
・リボリータ
・ピアディーヌ
・ケバブ
・赤ワイン(もはや無しでは飯は食えない?)
・caffe
・caffeに砂糖をいれること
・最後に溶け切らなかった砂糖をスプーンで食べること

$Firenzeで暮らす、Milanoで暮らす


●興味深かったもの

・エピファーニア、パスクワといった宗教行事
・浸透している世界女性デー
・格安航空会社の格安さ
・トスカーナパン
・パン粥というものの存在
・携帯着信音がみんな一緒
・イタリア人のいい加減さ
 (でも厳密には嘘はつかない、「やる」と言って
  ずーーーっと後までやらなくて最後の最後にやる)


●不足したもの

・卵
・料理一品の中の野菜のバリエーション


●嫌いだったもの

・長雨
・前置詞
・再帰動詞
・正にここに項目として並んでいる日本語にあたる
 piacere,mancare,interessareのような
 専ら3人称の主語をとる動詞


殆ど食べ物のことに終始してますが(笑)

イタリアの生活は本当に水が合ったというか、

全くのノーストレスでした。

食べ物も、人との距離感も、

イタリア人の悪徳として語られるいい加減ささえも

(まあ自分も大概いい加減だからというのが大きいでしょうが)

心地良く感じられました。



言葉の方は、飯食う、モノ買う、飲んで騒ぐ、

くらいには不自由しない程度になりましたが、

まだまだ聞き取れない、分からない単語、言い回しが多く

きっとヨチヨチ歩きがができるようになった、

くらいのものなんでしょうね。


それでも、これまで自動音声対応の

イタリア語が早口過ぎて聞き取れず、

何度もチャレンジしては失敗してきた

携帯電話のプリペイド料金の

通話とナンバープッシュによる払い込みに

$Firenzeで暮らす、Milanoで暮らす

今日初めて、何とか聞き取れて成功できたことは

この3か月間、特にミラノでの勉強の成果を実感でき

最後に嬉しい気持ちになれました。


日本で時間を過ごすことで

語学力が劣化してしまうのはある程度覚悟していますが

完全に錆びつかないようにどう対策するかが、

目下のところの大問題です。



そして、仕事のこと。

出発前の段階では、語学力がついてから

靴を学んだ方が習得効果が大きいのではとも思われ

今回の渡航で靴を習いに行くことを迷っていました。

でも結果的には、やって正解、

時間を無駄しになくて良かったと思います。

やればやるほど興味が広がるのと、

「靴を勉強している」と口に出せることで

人を紹介してもらえたり、

Marcoに地元に連れてってもらえたりしたように

チャンスを得やすくなりました。


精緻なビジネスモデルはこれから、

それで生きていけるかどうかの話は更にその先ですが、

これまでの仕事を辞めて

新たな道に踏み出して本当に良かったと思っています。


「天職」=“calling”という言葉があって、それは

「天から呼ばれ(callされ)た仕事」のことだと言うならば

call音は確実に近くで鳴っていると感じています。

身の周りが散らかっていて、

そのcall音がどこで鳴っているかまでは

まだ特定できていませんが。

出かける前に携帯がどこにあるか分からなくて

別の携帯でかけてみて、

近くで鳴っているのは確かだけど

どこにあるか見つからない、

だからもっと耳を澄ませていろんな所を覗き込む、

そんなイメージです。



というわけで、89日間のイタリア留学が無事終了。

日本の皆さん、イタリアで出会った皆さん、

日本人、イタリア人、それ以外の国の方も、

ご助力、ご心配をいただいた全ての方々に

心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

Grazie mille a tutti!!



イタリアよりスイス経由で東京へ向かう機上にて

$Firenzeで暮らす、Milanoで暮らす

03/04/2013 Kazuaki Komoda