本日の内容

1)ソールの圧着のための下準備

2)ソールの圧着

3)紐の端の革削ぎ

4)インソールへの革紐通し

5)インソールの木型への釘打ち



1)革紐の吊り込みが済んだインソールの裏と

アウトソールの裏一面に刷毛で糊を塗る。

Firenzeで暮らす、Milanoで暮らす

刷毛を「ペンのように」持つと使い易い。

糊を少し乾かした後、

木型にソールを留めていた釘を抜く。


2)手でインソールとアウトソールを貼り合わせ、

ペンチで圧着。

この工程は2回目だが、その後初めて、

写真の機械を使って更に圧着。

Firenzeで暮らす、Milanoで暮らす

機械の皮製の足形の上に、木型に付けたままの

サンダルを置き、上から金具で固定。

スイッチを入れると皮製の足形の下に空気が注入され、

下から膨らんだ皮と、上の金具に挟まれて

圧着が促される仕組み。

左足、右足、左足、と交互に作業することで

十分な圧着時間をとる。

金具の留め具がズレ易いのでスイッチを入れるまで

押さえておくのがよい。


3)革紐の両端を、ソールの穴に通し易いよう

KATANA(と彼等は呼んでいる)で薄く削ぐ。

Firenzeで暮らす、Milanoで暮らす


4)先ほどの革紐をインソールに通す。


5)今日の形のサンダルの場合、

紐の伸びを考慮してソールのサイズよりも

一回り小さいサイズの木型に釘打ち。

これを絶対に間違えない。



本日、気付いたこと2点。

①そもそも釘打ちが下手くそなのだが、

 作業中に話しかけられると更に精度・速度が落ちる。

 体が覚えるくらいになるまでは、集中を大切にすべし。

②一度経験すると次にどんな工程が待っているか分かり、

 それを予測して仕事を進められるので、

 道具や、その工程の終わったモノをどこに置くか等

 効率的にやれるようになる。

 トヨタが流れ作業の際の立ち位置や体の向きにも拘って

 「カイゼン」を重ねているのがすごく腑に落ちました!