携帯トイレ生活1週間チャレンジ
実施期間 12月7日(火)~13日(月)
実施人数 1人(やまぐちのみ)
実施期間中の外出 3日間/7日
防災備蓄収納を考える上で、
体験する必要性を感じた携帯トイレ生活。
インドア派のやまぐちが、
挑んだのは1週間のお家での
携帯トイレ生活でした。
災害時と違い、
仕事もあり1週間外出一切しない日
という期間はつくれませんが、
それでも出来うる限り在宅時間を
優先にした1週間。
結構色々とチャレンジしてるんですが、
ライティングの腕が未熟で
一気に書ききることができず(;´・ω・)
確率の高い携帯トイレの今後の備蓄に
役立てて頂ければと嬉しいです。(^^)
猫砂、新聞紙で実験してみました
防災備蓄仲間内でもよく耳にするのが、
古い防災情報今や防災も日進月歩で
新しい防災グッズもどんどこ出てきたり、
新しい情報などで以前の防災オススメ
情報が書き換えられてたりするんですが・・・
なにせ、そもそも一般の方にこれらの
防災情報が直ぐに広く伝わる術が
そうないということもありご存知の情報が
現時点でオススメしていないものだったり
することがあるんですよね。
特に、ご年配の方の場合ずいぶん前に
防災講座受講したことをしっかりと
記憶されたりして素晴らしいことこの
上ないのですが、その後更新されて
いなかったりが多いようです。
そんな中で耳にするのが
「携帯トイレなくても、猫砂や
新聞紙を凝固剤代わりに代用すればいい」
↑この凝固剤代替案等は、
とても良い例なのではないかと思います。
猫砂の場合
猫を飼ってる人ならおわかり頂けてると思いますが
猫砂は2種類あります。
オシッコを固めるタイプ
オシッコを透過させて下に敷いてるペットシートに吸わせるタイプ
↑これ、猫がいるお宅では常識ですが、
猫飼ってない人からすると目から鱗
なんだそうで防災仲間内でも知らなかった!!
と言われることがしばしば。
猫砂=固めて捨てる
タイプだけだと信じておられる方から
すると、そりゃ携帯トイレの凝固剤
代わりになりえると思いますよね。
ですが、
猫砂も透過タイプ購入しちゃったら
それ無理です。オシッコは猫砂を
浸透し流れペットシートまで落ちますから
ペットシートが別途必要になります。
そして、
実はこの主流と言われる固めるタイプも
携帯トイレの代用品にはオススメできません。
理由は、
携帯トイレ凝固剤の方が優秀だから。www
参考までにこちらの猫砂の
吸水実験をご覧ください。
実験に使用した材料
水 220ml
凝固剤
猫砂 固めてトイレに流せる紙粒タイプ(新品)
前提情報
尿は、1人1日平均1000ml~
1500ml排出されると言います。
排便の回数はというと、1人1日平均7~8回
膀胱が最初に尿意を感じるのは100ml~150ml
膀胱が尿を溜めれるのは200ml~300ml
↑医療法人恵愛会 中村病院HPより参照
1500ml÷8回=187.5ml
↑上記平均量/回と
膀胱に溜めることができる尿量を
考慮して私が設定した尿の量は220ml
それを基準にすると、
何gの猫砂が必要となるのか?
検証してみました。
携帯トイレの凝固剤は大体6g/袋
では猫砂6gだとどれくらいかというと
でも、これでは220mlも給水完了できません。
220ml完全吸収させようと思うと48g
必要なことがこれでわかりました。
これだとビニール袋からもってみても水気は感じません。
凝固剤に比べると、同じ水分量を吸収するのに
8倍の48gの猫砂が必要になりました。
凝固剤と比較すると
必要グラム数 凝固剤 < 猫砂
吸水後の体積 凝固剤 < 猫砂
吸水後の重量 凝固剤 < 猫砂
また、
凝固剤の代わりに使用するには
猫砂自体が嵩張るので備蓄スペースが
多く必要になりますし、個包装でない為
無駄に多めに使用してしまいがち
消費も早く、吸水後の体積も重量も
凝固剤のものより大きく重くなるので、
保管管理の目線からみても
オススメできません。
手軽に入手できる面では◎ですが、
今やHCでも携帯トイレは購入できる
時代なので(^^;)
その点でも、よっぽど凝固剤が
入手困難でない限りは代用はないので
はないかと思います。
新聞紙の場合
お次は、新聞紙です。
これも、手軽に入手でき
比較的自宅にありがち。
特に50代以上のお宅では
デジタルよりも紙の新聞媒体の方を
好む方も多いのではないかと
そして、この新聞もまた自宅で
段ボール等を使って手作りする
簡易トイレとかで凝固剤代わりに
オススメされる方おられるそうです。
新聞紙は、保温性にも優れていて
寒い時なんかは身体に巻き付けても、
何かモノを包む、折りたたんでスリッパ
にしたり敷物にしたり、焼いて着火剤
として使ったりと何かと役立つ防災アイテム。
そこで悩ましいのは・・・
どれだけ、ご自宅に新聞紙の
備蓄があるのかわかりませんが
そんな、便利アイテムを凝固剤の代わりに
じゃんじゃん消費して良いのでしょうか?
その理由は、
これもまた、先ほどの猫砂同様に
220mlで実験してみましたのでご覧ください(^^)
実験に使用した材料
水 220ml
凝固剤 6g
猫砂 固めてトイレに流せる紙粒タイプ(新品)
新聞 74g 1回分
凝固剤と同じg数にしてみると
たったのこれだけ。
これで、220mlの水を吸水できるか?
このg数だとほんの数十ml程でした
のでドドッと投下することに。
たった1回の尿の吸水にこれだけの新聞が
必要になりました。
小便1回分に必要な新聞紙量
これ1人1日7~8回していると?
数か月分あってもトイレだけで
あっという間に消費してしまいます。
更には、この体積!
猫砂よりは見た目コンパクトですが、重量は
凝固剤はもちろん猫砂よりも重たい。こんなのが
お家にゴロゴロ、しかも4人家族分だとざっくりと
計算しても 4人×8回=32個/日 毎日
排出されることとなります。
いやぁーこれ不要でしょう・・・
(;・∀・)
と個人的には考えます。
もうちょっと軽量コンパクトであると
ゴミ回収車がきてくれるまでの期間
保存管理もしやすいです。
因みに、災害の規模によっては
ゴミ回収車は数か月こない
可能性も十分あります。
3日間くらいなら余裕ですが、
今現在耐えれるだけの最悪状況を
想定し防災備蓄は備えていきたいですね。
凝固剤が切れたりしたら、代用は
要検討ですがなるべくならば何かと
他の用途で使用できる新聞紙は
トイレ用に使いたくないなと思います。
みなさんはいかがですか?
それでも、凝固剤よりも
新聞利用を検討されますか?
まとめ
携帯トイレ凝固剤使用について
凝固剤の代わりに猫砂や新聞紙の
代用を検討するのは
・吸水性の効率の低さ
・使用量の多さ
・備蓄スペースの必要性
・廃棄するまでの保管状態
・消臭効果
・コスト(対猫砂)
等の観点からみても、避けた方がよい
と思われます。(^^)
そんな優れた凝固剤。
◎メリット
・給水力が◎
・水を吸っても軽量コンパクト
・ゴミ処理しやすい
・収納スペースもとらない
・個包装のものなどは持ち運びもしやすい
・消臭剤入りのものなどは消臭効果も期待できる◎
▲デメリット
・毎回使用していると結構な量が必要となる。
・コスト面での負担が出てくる
・水分をあえて固体化させることで廃棄処理に
時間を要する
↑便利で猫砂や新聞紙よりもオススメな凝固剤
災害時、ライフラインである水道、電気が止まった
際には必要になるので是非各ご家庭で
ご用意いただきたい必須防災アイテムです。
ですが、使用量が増えるとデメリットも出てきます。
同居のご家族人数が多い方等は、
災害時の精神的なショックや食料難で
排便の回数も通常よりも減少することも
想定されますが、
それでも家の中や敷地内で
これらの糞尿を長期間保管するとなると
抱える課題は出てきます。
次回の携帯トイレをテーマにした
ブログでは、これらの課題にメスを入れて
更に深ぼりし改善点を提案していきたいと思います。
ご興味ある方は、引き続きご購読の程
よろしくお願いいします。(^_^)/
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
2014年より、アットリフォーム株式会社にて整理収納部門 こもれび日和 を起ち上げ7年間、お片付けのプロとして300件に渡るお家のお悩み事をお片付け改善。 SNS、雑誌、メディア取材等で収納術を伝える中、自宅収納やインテリア等ではコンテスト入賞も多数。2016年に参加した「東北応援!整理収納アドバイザー」活動体験を通し防災備蓄収納の必要性を実感、翌年からお片付け視点からご家庭の防災備蓄普及率向上を目標に 防災備蓄収納アドバイザー としての活動をはじめる。2019年に保護猫を家族に迎えたことをきっかけに、ペット防災意識が芽生え 2020年には、ペット防災+防災備蓄収納 を伝えるべく 一般社団法人わんにゃん防災 を設立。 現在は、【 お片付け+防災備蓄収納+建築 】 の3つの柱を軸に、お片付けサポート/収納プランニング/講演 を中心に お片付け問題で日々の暮らしもままならない迷えるご家庭を、防災備蓄収納が整うまでのお宅に素敵に改善中。
保有資格 住まい方アドバイザー 整理収納アドバイザー 整理収納アドバイザー2級認定講師
防災備蓄収納アドバイザー 防災士 ペット防災指導員
猫との住まいのアドバイザーBasic
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