たあくんは、私と酒をのむとき、ふつうに酔っ払う。


酔っ払うけど、まったく顔に出ないから 傍目には彼が酔っているようには見えない。


私は酒なんてのまないから 酔っ払うこともない。


飲み屋のつまみは大好きだけど喉が渇くから ウーロン茶とかジュースをいっぱいのむ。


だから時間が経つにつれ、お腹がちゃぽちゃぽになる。


たあくんが言った。


「雑誌の占いなんか読むとさ、たいてい、ロマンチストだって書いてある」


「誰が?」


「誰って、俺だよ」


「え、たあくんが? え、雑誌の占いとか読むの」


「読むさ ときどき」


ういっ。 たあくんがしゃっくりをして、そして


「意外?」


と、にやつきながら、顔を近づけて私にキスしようとした。 


私は、くっさ! と嫌がって 両手で彼の顔を遠ざけた。


すると、笑っていたくせに、きゅうに拗ねた様子で、彼はグラスに残ったビールを飲み干した。


拗ねた彼をみつめながら、ロマンチストって 一体どういう人のことをいうんだろうと考える。


しばらく黙っていると、たあくんが箸で揚げ豆腐を崩しながら口を開いた。


「なあ、おまえ、親友とは相変わらずか」


たあくんから やっちゃんの話をするなんて、ほんとうに珍しい。


私は身を乗り出して答えた。


「うん、こないだ、二人でキリンレモンと、コーラと、ファンタを一気飲みして、


十分間げっぷしないで解析の問題解くゲームしたの!」


「小学生か、お前ら」


「いやいやいや、結構すごいんだよ。


やっちゃん、理系じゃん、げっぷの仕組み説明できるんだから、教科書も見ずに。


それにビブンセキブン(微分積分)できるんだよ? 私、数学は関数出てきた時点で死んだから


代わりに東大の英語の入試問題解いたの」


親友のやっちゃんは男子。 やっちゃん、たあくんのことを「おっさん」って呼ぶ。


私が 何度、たあくんだ、って注意しても直さない。 やっちゃんはきっと妬いているんだろう。


たあくんも一番仲の良い女友達が不倫したら、ヤキモキするのだろうか。




今日のコモさんのお言葉;


私: 今日、ごはん 何にする? パスタ? 親子丼?


コモ: いやあ、コモは、食べものだけを食べたいなあ。


(え、どういうこと??? )


あと、


私: コモ、今度の休み、どこ行く?


コモ: あのさあ、イチゴがさあ、一面にばあああっとなっていてさあ、


はちみつ(多分ミツバチのこと)がな、はちみつがいっぱい飛んでいるんだよっねーーー!


(っねーーーー!って言われても・・・)