<この記事はMasayaが担当します>
8月も後半に入りますが、まだまだ夏の日差しが溢れる南仏プロヴァンス。夏の表情を留めたままの景色を眺めると、この地方において「残暑」という言葉を使うには、まだ早いように感じられます。
このような季節柄、だけではなく、観光的には常に熱気十分な南仏プロヴァンスにおける、運河に囲まれた美しい水の街を今回はご紹介。南仏にあるヴェネツィア、「リル・シュル・ラ・ソルグ(L'Isle sur la Sorgue)」です。
アヴィニョン(Avignon)の東20キロほどに位置するこの街の名前は、「ソルグ川の島」という意味。今日街がある所は、かつて沼地でしたが、12世紀にソルグ川に張り巡らされた運河によって干拓が進み、浮かび上がった陸地は川に浮かぶ島のよう。そこにリル・シュル・ラ・ソルグが発展しました。源泉である「フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズ(La Fontaine de Vaucluse)」から届くソルグ川の清流は健在。苔むした水車の数々は、かつて絹・毛織物等の街の主要産業に力を与えたその姿を留め、今でも水を弾いて涼やかな音を奏でます。運河沿いには、カフェやレストランがたくさん。輝く水面を眺めながら過ごす心地よいひと時をどうぞ。
また、13世紀に入るとこの地は、後にアヴィニョンに置かれた対立教皇の影響が及ぶ、ヴナスク(Venasques)の伯爵領(Comtat Venaissin;コンタ・ヴネッサン)に入ります。そこから、豊富な水と運河に囲まれた街は、「伯領のヴェネツィア(Venise Comtadine;ヴニーズ・コンタディンヌ)」と呼ばれるように。そんなリル・シュル・ラ・ソルグは、漁業も盛んでした。ソルグ川での独占的な漁業権を認められた人々は、自らの生活の糧を得ながら、教皇や伯領の司教座にも川の恵みを納めました。その名残が、漁で使われた「ネゴ・シン(Nègo-chin)」という底の平たい小舟。プロヴァンス語で「おぼれた犬」という意味で、現在も時折、運河で目にすることができますよ。
他にも教皇が保護したユダヤ人の遺産や、ゴシック・ルネサンス様式等の時代ごとに特色ある建造物が街のあちこちに残り、歴史の深さを肌で感じられること間違いなし。また、リル・シュル・ラ・ソルグは、ヨーロッパでも指折りの骨董品商が集まっている街としても有名です。骨董やレトロな品好きにもたまりません。
楽しみ方盛りだくさんな南仏のヴェネツィア、ぜひ一度足を運んでみてください!
南仏観光なら、コモジャポンのプライベート・チャーターはいかがですか?
フォンテーヌ・ド・ヴォークリューズと骨董市で有名なリル・シュル・ラ・ソルグ観光など、ご要望に沿って送迎付き観光メニューをご提案します。現地在住日本人ドライバー兼通訳ガイドがお客様の旅をサポートいたします。お気軽にお問い合わせ下さい。
------------------------------
<リル・シュル・ラ・ソルグへのアクセス>
・バス:
①アヴィニョン市街地より:6番線「リル・シュル・ラ・ソルグ」行き乗車、約55分。
(リル・シュル・ラ・ソルグ 長距離バスターミナル Voyage Raouxホームページ)
・電車:
①マルセイユ サン・シャルル駅より:TER 9番線「アヴィニョン・サントル駅(Avignon Centre)」または「アヴィニョンTGV駅(Avignon TGV)」行き乗車、約1時間30分。
②マルセイユ サン・シャルル駅より:TER9番線「ミラマス駅(Miramas)」乗り換え、「アヴィニョン・サントル駅」または「アヴィニョンTGV駅」行き乗車、約1時間30分。
③アヴィニョン・サントル駅またはアヴィニョンTGV駅より:TER9番線「ミラマス駅」または「マルセイユ サン・シャルル駅」行き、約30~40分。
・車:
①マルセイユ空港より : 高速道路(Autoroute)A7で25番出口(Sortie No25 Péage de Cavaillon)下車後、県道(Route Départementale)D99、D938使用。約50分。
②マルセイユ市街より:①と同ルート。約1時間20分。
③アヴィニョン市街より:国道(Route Nationale)N7経由、D900・D98・D25使用。約35分。
※上記のルートはあくまで1例です。出発地や経由地、または交通手段の組み合わせ方によってさまざまなルートが考えられますので、出発前に必ず地図や時刻表をご確認ください。
※情報は2017年8月現在のものです。
<問い合わせ>
・ソルグ川流域・ヴォークリューズ山岳地域自治体相互観光案内所(L'office de tourisme intercommunal Pays des Sorgues et Monts de Vaucluse)
住所:Place de la liberté 84800 l'Isle sur la Sorgue
電話:04 90 38 04 78
公式ホームページ:http://www.oti-delasorgue.fr/
開館時間:
①4月1日から9月30日 :9時から12時30分、14時30分から18時(月から土曜日)
:9時から12時30分(日曜日、7・8月の日曜と祝日は9時30分から13時)
②10月1日から3月31日 :9時から12時30分、14時から17時30分(月から土曜日)
:9時から12時30分(日曜日)
(参照元)
・Laurant MEYER "L'ISLE SUR LA SORGUE LA VENISE COMTADINE", ID art de vivre PROVENCE, No71, Séquoia Editions, 2017, pp6-13
・・ソルグ川流域・ヴォークリューズ山岳地域自治体相互観光案内所(L'office de tourisme intercommunal Pays des Sorgues et Monts de Vaucluse)公式ホームページ (2017年8月30日閲覧)
・PROVENCE Web ホームページ内 "L'Isle sur la Sorgue" (2017年8月30日閲覧)
・リル・シュル・ラ・ソルグ 長距離バスターミナル Voyage Raouxホームページ (2017年8月30日閲覧)
・SNCF公式ホームページTER検索サイト (2017年8月30日閲覧)


