普段着キモノのススメ comodo kimono

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最近爽竹の襦袢のお仕立てをさせていただきました。
ブログに書く許可を温かくいただきましたので、今回のお仕立てのポイントなどを書いてみます。



その前に…

ご存じの方も多いかと思いますが、爽竹について。
東レの開発した機能性素材です。名前の通り、竹(バンブー)繊維が混合されています。
竹素材は近年注目されつつある素材で、水に強く消臭効果などもあるもの。

この爽竹は涼感もあり、また織物としも非常に薄い。
洗える夏物として着物愛好者の方に人気の襦袢生地です。

(毎年このシーズンには何枚も見る、人気の反物です)




さて、今回のお仕立てですが、
まずはお仕立て前に何度か打ち合わせでやり取りをさせていただきました。

 

具体的な指定寸法がない場合やもっとフィットさせたいお客様の場合、

バストヒップサイズをお伺いしたり、

お手持ちの物と比較してどうしたいか?

等をお伺いして、どうすべきか方向性を決めていきます。

(全くのお任せや、指定寸法でのお仕立てもお請けしております)


 

 

 

今回の概要をまとめますと、

・現在お持ちの誂えで作られた襦袢は、衿を抜いて着ようとすると少し身丈が長く感じられるのでぴったりにしたい。
・今繰り越し8分だが、これよりも衿をもっとたくさん抜きたい。
・体形はいかり肩気味。
・以前購入したプレタの爽竹は、身幅が狭く感じる。
・普段は補正をせずゆったり着るスタイル。

こういったお申し出をいただきました。

 

そして現在手持ちの襦袢のサイズをある程度教えていただきましたので、まずはそれがどう縫われているかを解明していきます。

(縫製の仕方がそれぞれ違うので、寸法から推測していきます)

 

 


まずいただいた襦袢身丈(背からの長さ)ですが、昔から使われているスタンダードな割り出し寸法の通りでした。
それなのに長くなる理由としては?

 

・体形での誤差もあります。

(体の厚み、頭部、首の長さなど)

・着用の仕方での誤差もあります。

(正装以外のカジュアル着物の場合、裾線の位置が少し高い傾向があります)

・衿の抜き加減での誤差もあります。

(衿を多く抜けば抜くほど、肩山が後ろに回り、後ろ身頃が長くなります)

 

これを念頭に置きます。

(最近は、衿の抜き加減がそもそも昔と違うので、この割り出し寸法が長く感じる方が非常に多い傾向がある様に思います。その為私自身は短めに計算する事が多いです)

 

 

 

次に、お客様の襦袢は繰り越し8分との事。

(繰り越しとは、衿を抜く為に女物には必ずつけるものです)

昔は5分がスタンダートでしたが、最近は衿を多く抜くので7分。

という事は、お持ちの襦袢は衿を多めに抜く仕立て方にはなっていました。

それでも衿を抜いて着ようとした時に身丈が長く感じるならば、繰り越しが充分足りていないという事です。

 

しかし、繰り越しは縫製の都合上、これ以上増やすとデメリットが出てきます。

(生地の長さが余分に必要になったりします)

という訳で、繰り越し以外に衿を抜き易くする方法として、付込みを多くいれる(衿付けを深く縫う事を言います)事が必要だろうな…と検討をつけます。

 

 

また、お持ちの襦袢の付込みの量も計算できたので参考にしました。

(背から・肩からの身丈と繰り越しが分かれば、計算可能です)

付込みは5分。

これは通常の仕立てが3分なので、ある程度深めという事です。

つまりこの襦袢は、付込み的にも衿を抜き易く作ってはいるという事です。

しかし、それでも不足ならば工夫が必要です。

付込みの深さ・カーブの形。

もっと抜き易い形にした方がいいと検討をつけました。

 

 

 

こうしてお持ちの物の寸法を教えていただく事で、
基本的にはスタンダードで、あり得る仕立て寸法で誂えられているものでしたが、お客様には色々と合っていなかった点が見えてきました。

(この近年のスタンダードな身丈や繰り越しについては、また別で書いてみたいと思います)

 

また、今回の考察に一役買ったのが、実はいかり肩という情報。

実はいかり肩の方は、衿を多く抜かないと鎖骨あたりの衿が上手く沿わないという方が多いのです。

(以前もいかり肩の着付け師の友人からの注文で、かなり衿を抜き易く調整した着物を仕立てた事があります)

衿をもっと抜きたいというご希望は、この辺りからも裏付けされます。

 

 

今回のお仕立ては、身丈自体は理想の身丈をいただいていましたので、

その様に縫えばいいのですが…。

この様に様々な情報から、衿付け部分に工夫が必要だと判明しました。

今回のキモは衿付け。

こうしてお客様に合わせた縫い方を決定しました。

 

 

 

そして次に、もう一つのキモとして体にあった抱き幅についても決めていったのですが、

思いのほか長くなってしまったので次回に続きます。

分かりにくいお話でしたらすみません…

(説明するのも難しく💦)




ご覧いただきまして、ありがとうございました!

 

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前回に続き手拭の洗い方の記事をアップする前に、最近のお仕立ての事を少し…

(洗い方の動画を撮って貼り付けよう…と思って後回しになってます💦)

 

少し前になるのですが、紬の着物の裄直しを承りました。

この時、着用予定日が間近でお急ぎだったので、超特急でお直し。

 

柄が美しく、状態もよい紬でした。

やけはないのですが、紬特有の消えにくい筋があり。

この筋さえ消えれば、かなり良い感じでお直しできそうなのに…

(袖フリ側をほどいたところ。元筋がはっきりとついています)

 

 

 

強い筋はアイロンしたくらいでは消えないのです。

その為、別料金で加工代をいただき悉皆屋さんにお願いする事もあります。

 

しかし、ここで以前の記事にも書いた組合の研修でケットした、あるお役立ちアイテムが登場。

和裁士の先生たちが愛用して止まない、筋消し液です。

こんなやつ。

http://www.e-itoya.com/images/products_7230_512.htm

(写真は和裁士御用達のいとやさんより。筋消しは溶剤タイプとペンタイプがあります)

 

こちらは揮発性の液体で、輪シミにもならず筋やテカリがとれます。

和裁用具としてはかなりメジャーで、幅広く使われているものです。

 

私は元々ペンタイプを使っていたのですが、組合で今回液体タイプを小分けで販売していただきました。

(液体はロットが大きすぎて購入しにくい為)

 

そして、筋消し液を使用して丁寧にアイロンした結果がこちら。

(筋がかなり薄くなりました)

 

 

 

元々紬の筋は消えにくいとされていますので、ここまで消えれば上出来です。

 

和裁士の方によっては「裄直しの筋は仕方がないもの」と、あまり消さずにお直しをされ方もいます。

(気持ちもわかる。筋消し作業は手間がかかるし)

 

でも、私は筋が残るのが嫌で…

せっかくお直しされたのに、喜び半減とか勿体なすぎるというか。

やっぱり出来上がった商品を見て、

「きれい! 直してよかった」

と思われないお直しは、結局誰も喜ばないと思うんですよね。

お客様もだし、縫ってる方もすっきりしないというか。

 

持っている技術とか知識の出し惜しみって、誰も得しない。

そして美しくする事に妥協をすると、

自分のやっている事の価値までも下げてしまう気がします。

 

 

今回はこの筋消し溶剤のおかげで気持ちよく直す事ができました。

組合の先生方にも感謝ニコニコ

(何度見ても綺麗。これは快感です。笑)

 

 

 

後日。

お客様がお直しされた着物を着られた写真を見て、ほっこり。

美しく素敵な着物姿でした。

それを拝見して、自分も満足なのでした。

 

ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは!

本日は手拭のお洗濯について書いてみたいと思います。

 

 (最近は、柄も種類も豊富ですよね)

 

 

私は着物を着た時は、袂に必ず忍ばせています。

食事の時に着物や帯の汚れを防いでくれたり、手拭き汗拭きにと大活躍。

 

(こんな写真ですみません笑)

 

 

 

私は半衿にもよく使うので、沢山持っています。

(手拭を半襟に使う事については、また別記事で書きたいと思います)


他の用途としては、昔は鼻緒が切れた時の応急処置で使用したようです。

(草履の鼻緒が切れた事は有りますか?私は一度ありますが、大変でしたショボーン

こちらも機会があれば書いてみたいと思います)

 

後日書く余談が多いな…と自分でも思いつつ…

 



さてここから本題に入りますが、

こうして使った後の手拭のお洗濯。

皆様はどうされていますか?

 

洗濯機?

手洗い?

 

実は手拭を洗濯機で洗うと、トラブルになる可能性があります。

 

ここからは、実際に私がやらかしてしまった実際の手拭をご覧いただき、

トラブルの詳細について書いていきたいと思います。

 

 

まずはこちらがトラブルの起こった手拭の写真です。

 

201708091701435a7.jpg

(見るからに残念な状態に…ガーン)

 

 

比較するような写真がないのですが、

起こったトラブルとしては、

 

・色落ち

・毛羽立ち

・取れないシワ

 

では拡大写真を見ながら、詳細を書いていきたいと思います。

 

20170809170212355.jpg

(全体的な色落ちあり。また白い線は部分的な強い色落ちです)

 

 

 

手拭いの多くは注染という染め方なのですが、これが色落ちし易いです。

全体的に落ちるだけならまだ良いのですが…

この手拭は写真の様に、他の物と擦れあったところだけが強く色落ちしてしまい、白い線が出来てしまいました。

この白い線は染料の抜けなので、もちろん取れません。

 

20170809170202400.jpg

(無残な毛羽立ちゲロー)

 

 


手拭いの素材は木綿が多いのですが、これはそもそも非常に毛羽立ちし易い素材です。

しかし洗濯機は基本、生地同士をこすり合わせて汚れをとる構造になっています。

そしてこすれる事で、この様に毛羽がたってしまいました。

 

そして取れないシワ。

この写真の手拭、やたらシワシワだと思いませんでしたか?

しかし…実はこれらの写真はアイロンをかけた後に撮っています。

それでこの状態。

木綿はシワが一度つくと、取れにくい特徴があります。

(着物などでも気をつけていただきたい点です)

 

 

そんな感じで洗濯で、色が落ち、毛羽立って、シワになって、風合いがすっかり変わってしまった手拭いでした。

 

もう半襟にしたり、外出時には使えない状態に。

反面教師的にお役に立てれば…と思い、ブログに登場してもらいました。

 

(洗濯機で洗う場合も、工夫をすれば大丈夫かもしれませんが、一例としてご覧ください)

 

 

 

とにかく、私はこの失敗以来、手洗いのみで手拭いを洗っております。
長文になったので分けますが、

次回は私のやっている手洗い方法について書いてみたいと思います。
手洗いは面倒という方にオススメの、簡単なやり方かと思います。

(私も面倒がりです)

宜しければ参考までに。

 

ご覧いただき、ありがとうございました!

 


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やりだすと、どんどんやり過ぎてしまい、

いつの間にか最初の想定と全然違ってしまう事ってありませんか?

 

私はよくあります。笑

 

和裁でもよくあるんですが…

一つ対応しだすと、あれもこれもと結局すべてやってしまう。

今回もそんな事が起こりました。

 

 

 

 前回、半襦袢を手洗いした後。

時間もあったので、少し手直しする事にしました。

 

毎度よく使い、ジャブジャブと手洗いをした為、絹で作った袖の丈が少し縮んできていたんです。

 

 



 

(元々作った時よりも5分(2cm弱)くらい縮んでる)


そんなに気にしていなかったのですが、ヘビーユーズしている物なのでたまにはメンテナンスをしてもいいかなと思い。

 

ついでに袖口の汚れもあるので、薬剤でふき取りました。

 

 



 

(水洗い後もこんな感じに汚れが)

 

しかし…

薬剤を二種類くらい使ってみたけど、全くとれず。

ええー…

袖丈よりも、むしろ袖口の汚れの方が気になってきた。

 

これを直すなら、袖口を深く縫い直すか袖口とフリを入れ替えるか。

どちらにしても袖付けをほどき、袖全て解体が必要。

 


…まぁいいか。

 

悩むと大体出てくる、まあいいかが発動。

元々は、袖底をちょいちょいとほどいて縫い直すだけのつもりが…

 

 



 

 

(ただの布に戻った姿)

 

結局袖付けをほどき、全解体。

気が付いたら、そうなっていました…



 

大体やり過ぎる。

しかし自分のそんな性格に慣れているので、まあいいかと思っています。笑

 

また作り直したらアップしようかと思います。

 

ご覧いただき、ありがとうございました!


 

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愛用の半襦袢を洗いました。

 

皆様は半襦袢使われますか?

私は長襦袢をほとんど使わなくて、年中もっぱら半襦袢派です。

肌襦袢や裾除けも好まないので使わず、着物の下は半襦袢+下半身は大体ステテコ(リラコ)のみ。

 

これで快適に過ごしています。

 

 

 

 

 

(身頃はさらし、袖は絹ですが気にせず手洗いでジャブジャブと)

 

この半襦袢は、和裁所に入った当初に自分用に縫ったものです。

縫ってる当時はまだ着物を着れなかった頃で…。

「何これ?変なの。なんで半分に分けるのかな?」と思っていました。

 

 

和裁所では最初、お客様の仕立てをせずに自分の物を何枚か縫って基礎を習ったのですが…

「こんなの縫っても使わないだろうな。使い方もよく分からないし」

と最初はしまい込んでいたのが。

それが今や、いくつか持っている半襦袢の中でも、ヘビーローテーションで使用する一枚になっています笑

先生方ありがとう。確かに役に立っております。

と今更ながらに思う…



何枚か持っている半襦袢の中でも、これが一番着易いのです。

普通の襦袢となんら変わらない縫い方をされてるからか?

(市販の安価な物は、形はそれっぽいのですが構造が結構適当だったりする)

切り繰り越しがされているので、衿が抜き易く。

衿を抜こうとしすぎて、後ろに頑張って引っ張る必要もなし。

身頃に使っている晒も肌触りがいいし。

 

 

そんな訳で、盛夏以外はフル活躍しているこの半襦袢。

(盛夏は袖がある事自体が暑くてストレスなので、筒袖の半襦袢を使っています)

あまりに使いすぎてヘタリが心配なので、

もう一枚、作ろうかな…

なんて考えています。

 

変われば変わるものですね。

数年前の私には想像もつかなかった事をおもろく感じながら、洗濯をした日でした。

 

ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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