このところ冬の寒さに逆戻りしたため、ウイルス回避とは別に外出せずの日が続きました。
食糧が足りているなら出掛けないに越したことはない!とついつい足留めになってしまいます。
最近はクラッシックの無料ライブ配信も多く、家での楽しみもたくさんになりましたから余計です。

昨日、大阪で公演のあったアンドラーシュ.シフ氏による土曜日の無料ライブ配信には、心の底からの感動を伴い、深夜にアーカイブで観てひたすら涙しました。
シフ氏が子供の頃から弾き続けているバルトーク作品にはピアノを愛する🎹心が見えほのぼのとしましたし、バッハのハ長調の有名なプレリュードには非常にノーブルな音色に心洗われました。
そしてラストのベートーヴェンの告別で魂の震える澄んだ音色に聴きいり、、。、

演奏の合間に貴重なお話をたくさんしてくださる形のライブで、ご自身の生活や考え方、祖国のお話、日本とヨーロッパの違いなど多岐にわたり、その間合いも、音楽をするのにゆったりと流れる時間でした。お話に続いてすぐに聴くそれぞれの曲目には、すーっと心奪われてゆきます。

ライブ中盤のブラームスのインテルメッツォ作品118ー2では、人生の枯れてゆく悲しさについて語られました。素晴らしく紡いでゆく音の繋がりが本当に美しくて聴いていて涙が止まりませんでした。そして終わった後のコメントにも少し心救われる。
枯れてゆく人生を音色と微かなかがやきで表現した楽曲ですのに、でも、演奏後に、まだ明るい、と、微笑まれる。。ホッとさせられる瞬間がまた不意に悲しい。

素晴らしいライブ配信でした。
ライブが有効な限り繰り返し聴いてゆきたいと思います。

なぜなら、

音楽は、決して発表することが全てでなく、日々何気なく奏でる練習こそが最も素晴らしい、と気づかせてくださるライブでした。
自分が子供の時に、どこかで弾くことなど考えもせずに、ただただ好きだから毎日必ず弾いていたのを思い出した様な、そんなライブでした。

ウィーンのチョコレートを
ウィーンの作曲家たちの演奏を聴きながらいただくのがお家での定番になりつつあります。

たまたま全集を買って聴いていたパドゥラ.スコダ氏についてドイツ語ラジオ講座で只今取り上げて放送中!とたまたま知り、スコダ氏の肉声を聞くこともでき、これもまたお家にいたおかげです。。。