『ツナグ』
辻村深月
新潮文庫
630円(税別)
★★★☆☆
使者(ツナグ)に頼むと、
死んだ人と一晩だけ会うことができる。
但し、使者(ツナグ)にそれをお願いできるのはたった一度だけ…
あなたは誰に逢いますか?
映画も公開され、かなりメジャーな小説になりまして、作家も売れっ子になっているみたいですが、全体的には家族愛、友情にまつわるせつなくもちょっとだけ暖かいお話し。なかでも辻村深月のすごさは女子同士の心理描写。
男子の側からは想像つかない女同士の親友という関係の微妙さをこの作者は巧妙に表現する。
この女子の心理描写をもっと表現している作品はこの後読んだこちら↓
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』
辻村深月
講談社文庫
734円(税別)
★★★☆☆
母親と異常なほど仲がよかったのか印象的だった地元の「親友」が、ある日、
母親を刺し殺して逃亡する。いったい何が……!
女子の方、どう感じるのかな。女友達との間の羨望、妬み。または母親との心の繋がりだったり…。
こちらの作品は読んだあと、呼吸するのを忘れてたかのように大きく「ふー」ってため息が出ちゃう感じです。