放っておくと泉のように湧いて出てくる、妬みの数の多いこと。これは僕自身の話。


それら「妬み」の根源に必ずあるもの、それは「他人との比較」だろう。

「あの娘みたいに、私も可愛かったら・・・」

「あいつみたいに、俺にも才能があったら・・・」

「笑いのセンスがあったら」「スタイルが良かったら」「学歴あったら」「スポーツできたら」


日々妬み、日々欲している。自分に無いものにひたすら憧れ、羨望する。



そんな僕の「妬み」の犠牲となるのは、日本全国にいる「美男・美女」の皆様だ。

「あいつらは、きっと人生バライロなんだろなあ、あらゆる全て、毎日が、楽しくて、気持ちよくて、優越感で、堪んねえんだろうな」・・・なんて想像しているわけだ。



ところが。

ある時、僕は知ることになる。

「死にたい」という美女がいることを。うつ病の池面がいることを。


つまり、美女に生まれたからといって、池面に生まれたからといって、それで即・幸福が約束されるというわけじゃないんだな。

当たり前のようで、なかなかこれが理解できない。


でもそう考えると、ちょっと人生観が変化する。
妬む相手を変更しなきゃと考え直す。



<オチ>

ところが数時間後、街かどで美女を見かるころには、また元の自分に戻ってたりする。

「あの娘くらい可愛かったら、それはそれは幸福な人生をお送りでしょうな」

なんて。

相も変わらず、しっかり妬んでいる。