$確かにそれは、そこにある


「その時」を僕たちはひたすら待っていた。


男性2名、名駅東側出口数Mにあるスペイン料理店。PM7:00。
ボーナス時期、クリスマス目前、日曜の夜、街は賑わう人であふれかえってる。

注文した料理は次々と運ばれてきて、それらを一通り食べ終えた時、ふと、
最初に注文したはずの「季節野菜の串焼き」だけが、まだ運ばれてきていない
ということに気付く。

それはお野菜を串に刺して火で炙るだけという、ごくシンプルなもののはずで、
むしろ、あらゆる料理に先行して出来上がってもおかしくはないことは、
誰にでも想像ができる。

しかし、待てど暮らせど一向にそれは運ばれてこない。
ついに業を煮やした我々。

椅子を蹴飛ばして、「てやんでぃ、バーロー!舐めとんかい、ワレコラ」
・・・とかって暴れまわりたいなと思いつつ、そこはきわめて真摯な2人で
ある。



店員に2度の催促した後、3度目の正直ということで立ち上がり、店員を
呼び止めこう言った。「あの・・・もう帰りたいんですけど」


そんな紆余曲折の後、その5分後にとうとう「季節野菜の串焼き」は運ばれて
きたのだった。



>遠火の遠赤外線によってじっくり1時間かけて焼かれた串焼きは、
まさに美食の極み!

「・・・とかだったら良かったんですけどね~ははは。」

そんなことを話しながら、串焼きされた野菜を食べて、2人はそそくさと
席を立った。



つまり、フロンティアスピリッツとは、こういうことなのだ。

例えば、「なか卯」の親子丼はうまい。確かにうまい。そして安い。
味も、価格も安定し、だからそこに「安心感」がある。


でもね、・・・果たしてそれでいいのだろうか?

「なか卯」の親子丼という安住の地に踏みとどまったままで本当にいいの
だろうか?それで人生満足か?



そう、我々は決してこの「開拓者精神」を忘れてはいけないのである!