意外と絵というのは描けないものだ。

「我ながらいい絵が描けた」と思いっきり自画自賛して、自己満足して、
悦に入って、でも、ふと現実に目を向けると、世間的な脚光を浴びる気配は
一向になくって、

「なんだ、俺はその程度の人間だったのか」とひねくれてみる。スネてみる。

んで、

「傑作だと思ってみても、それが凡作だと気付いたなら、じゃあその凡作を
徹底的に量産してみろよ。感情を殺して、ロボットのように、徹底的に。」

と、自分で自分を奮い立たせようと試みる。


・・・描けないんだよ。そうやってリクツで追い詰めてみても、一向に。


それならば、くどいようだけど、バンプのニューアルバムのことでも書いて
楽になろうよ、というわけで書くよ。


今回のアルバムは、なんだかラブソング色がとても強い気がしている。

それも、今までの例えば「車輪の唄」とか「リリィ」ならば、いわゆる
「終わった恋」の歌、つまり「過去形」であったと思うのだが、今回は
なんだか、「現在進行形」の恋愛を歌っている歌が非常に多いような気が
するのだ。

現在進行形の恋愛を歌にするってのは、過去形のものとは比べようの無い
くらい赤裸々なものの気がする。
なんつうか、聴いているこっちが恥ずかしくなるような感じ。

だからだろうか。

本来ラブソングが大っ嫌いな僕が、それほど不快感を感じることなく、この
アルバムを聴くことが出来てしまうのは。


「基央さんのその赤裸々な表現に拍手」ということなのだろうか。