我が家のお茶の間は、基本、ニュースかドキュメンタリー番組オンリーなのだが、

唯一の例外があって、それは朝の6:50~7:00くらい、つまりNHKの「おはよう

日本」が始まるまでの数分間。


その時間、我が家では「めざましテレビ」を見る。僕にとって「めざましテレビ」は

もはやニュース番組ではなく、あれはバラエティ番組なのだ。


我が家のチャンネル権は完全に父にあるから、最初は「?」と思いながら見ていた。

「父よ、なにゆえに・・・?」と思っていた。

その時間は「mottoいまドキ」という、いまの流行を若い女の子が紹介するという

コーナーの時間なのである。


日替わりのようにして、数名の女の子がいろんなこと、食べ物とかファッションとかを

紹介するわけだが、さすがに毎日見ていると、なんというかいろんな意味で愛着が

湧いてくるもので、今や、これを見ないと一日が気持ちよく始まらないような、

すっかり日々の生活のサイクルに組み込まれてしまっている。


そんななか「大谷澪」という子が、今日の担当だったわけだが、

・・・以前から何か気になっていた。一体何が気になっていたかというと、それは、


「まゆ毛」


が気になっていた。


なんつうか、この人のまゆ毛は、それこそ「イマドキ」じゃないのである。

一切手を加えていないというか、「何も足さない、何も引かない」というような、

それは、まるでどこかの日本酒のコマーシャルみたいな、威風堂々としたまゆ毛。


なんつうか、現代社会は美人から不美人まで、全員右へならえで同じ形のまゆ毛

をしているから、すんごく退屈な感じの中、そんな世界のまさに救世主のようにすら

思えるこの大谷さんのまゆ毛に、僕は心からエールを贈りたい。


かくいう自分も、ついこの間まで、自分のまゆ毛を抜き整えていた。

高校生くらいからだから、かれこれ10年くらい、ずっとカッコイまゆ毛を演じてきた。


それだけに、まゆ毛を抜き整えることの是非については、一言で結論付けられる

ような、そんな生易しい問題ではないだろう。


でも、この大谷さんみたいな人が現れることが、世の中のまゆ毛論争、に大きな

一石を投じることになるのではないだろうか。



そんなことをしみじみ思う、初冬の朝だ。