どうやら彼女いないみたいなんだよな、結構、ずっと。
あんなイイ男なのに、・・・なんでだろ。
それはまるで、マンガの中から飛び出してきたようなキャラクター。そう、「ご近所物語」の山口ツトムくんみたいな感じでさ、手足は細長く、小奇麗な感じで、目なんかもうキラッキラしてるんだ。
世の女性達は一体どこに目をつけて歩いているのだろう。
俺に無いものを沢山持っているんだよなぁ。もったいない話もあったもんだ。
そして更にはあの人はなんと、・・・「職場」にもとことん恵まれないんだよ。
僕はあの人から、仕事の話で愚痴以外を聞いたこと無い。何度転職をしても、気が付けば苦悩の中でもがいているんだ。失礼ながらもう、笑っちゃうくらい彼はいつも人間関係に失望させられて生きている。
神様は、なんて試練を与えるんだろう。あの人を見ていると、僕はつくづくそう思う。
よっぽど前世で極道をやってきたその罰なのか、それとも叩いて叩いて叩きまくって彼を成長させよう、っていう愛のムチなのだろうか・・・。いずれにしても、彼の神はかなりのSMプレイ好きと見える。
その点、僕は気楽なもんだ。毎日幸せを噛み締めて生きている。それも、いくら噛んでも一向に味の無くならない魔法のガムみたいな幸せだから、正直怖いくらいなんだ。
今後、ドッカーンと・・・僕も奈落の底に落っこちる日がくるのかな。
せいぜいそれまでの間、この何不自由ない暮らしを十二分に満喫しておかんとな。
