確かにそれは、そこにある-甘酢


「ぼぼぼ、ぼくと一緒に!」




ピーターパンを待ちきれなかった彼女は、テキトウな男に抱かれることでその寂しさを埋めた。


ピーターパンを待ち続けた彼女は、死ぬまでその処女を守り続けた。


カラダを売る。売りまくる。


安売りはせず、大事にとっておく。


大切にとっておいたのに、強姦されてあっさり失くす。


大安売りしても、誰も買ってくれない。


老いて商品価値が下がった。



・・・ぼくは女の人の幸福について考える。余計なお世話だろうけど、考える。


元来ぼくは「ピーターパン気取り」なところがある。


あなたを夢見る少女のまま、大人にしてあげたい。




「絶対また迎えに来るから、それまで待っていて」


そういって、ピーターパンはウェンディーと別れる。ウェンディーはくる日もくる日も待ち続けたが、いくら待ってもピーターパンはやってこない。


数年後、ピーターパンがウェンディーの部屋を訪れる。しかしそこで見た少女は、よく似てはいるがウェンディーではない。それはウェンディーの娘で、・・・つまりウェンディーはどこかのだれかさんと結婚をして、もう「母親」になっていたのだ。そしてピーターパンは、その少女を連れて、再びネバーランドへと帰っていく。


遠く微かな記憶ではあるが、これはぼくの大好きだったアニメ「世界名作劇場」のピーターパンのラストシーンである。


本当にぼくはこのアニメが大好きだったのだが、この最後のところだけがどうしても納得できず、そのモヤモヤを何年のちまでもひきずり続けた。


・・・ウェンディーは何故、ピーターパンを裏切ったのか?


・・・いや、ピーターパンは、何故もっと早く、ウェンディーを迎えに行ってあげなかったのか?




今なら、それが分かる。

ぼくはあなたを迎えに行けない。ぼくにはその「力」がないから。


もちっと待ってくれ。


もちっと。


それまで処女を守り続けてくれ、おれのために。



・・・ぼくの焦燥は続く。


自分は平気でエロ動画とかを見まくってるくせして。



嗚呼、今日もずいぶんと余計なことを書いてしまった。


絵だけ描いてればいいものを・・・ついついつい。