確かにそれは、そこにある-お、重ひ・・・。


「お、重ひ・・・。」


このイラストを描いている間、ぼくはずっとYOUTUBEに落っこちていた「デスノート」(アニメ版)を見ていた。


全話アップロードされていたから、ひたすら見た。


「デスノート」は当時からジャンプの中でも異色作品と言われていたが、ぼくはそう特別なものには思わなかった。


高校・短大時代のぼくは、「少年ジャンプ」が大好きで、毎週欠かさずに購入して読んでいた。


ぼくは何故あれほど「少年ジャンプ」が好きだったのだろう。


「マガジン」や「サンデー」には全くと言っていいほど、無関心だったのだ。


ぼくは世代的にはドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書の世代だが、ぼくがジャンプを購入していたのはそれより後のワンピース、ブリーチ、ナルトなどなどが連載し始めた頃だった。


ぼくは10代の頃、自分は将来マンガ家になるものだ、と(漠然にだが)決め込んでいた。そしてそれは、「少年ジャンプ」で描ければ「勝利」、そうでないマンガ誌や、エロマンガなどで描くことになったら「敗北」・・・それが当時のぼくの未来構想のすべてだった。


ぼくにとって「ジャンプ」は、間違いなく「特別なマンガ誌」だったのだ。



そして時は流れ・・・。


ぼくは結局、1ページとしてマンガというものを描けない人間だったということを自覚するに至る。


エロマンガですら。・・・社会の落伍者が描くものと、思いっきり見下してバカにしていたエロマンガですら、ぼくは描くことが出来なかったのだ。


ぼくは、エロマンガすら描けない。


ぼくは、そういう存在なのだ。