なかなか映画館に行けない(^^;)ので最新映画より古い映画(かなり古いのもあるかもデス)についての記事になっています。
個人的に思い入れのある映画の勝手な感想です。ご意見の合わない方はお許しを!

では、本題に・・・

ちょっと前ですが、WOWOWで観た『バベル』について。
去年のアカデミー賞で菊地凛子さんが助演女優賞にノミネートされたことで話題になりました。

この映画は「言葉の壁」をテーマに、モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本(東京)をひとつの銃弾によって繋いでいく・・・
4つの家族が描かれているが、ストーリー性のあるのは東京サイドの父娘、そして彼らに関わってしまった刑事。

<ここからは映画の内容に触れてますので、まだ観ていない方はご注意を・・・>




“母の自殺”という出来事によって、関係がギクシャクしてしまった父ヤスジロー(役所広司)と高校生の娘チエコ(菊地凛子)
チエコは、ろうあ者であり、異端者を見るような同じ年頃の男の子たちの態度に、『自分は母からも父からも、そして誰からも愛されていない』という言いようのない怒りや寂しさを持て余し、苛立ってもいた。

そんなとき現れた刑事ケンジ(二階堂智)の気を惹くため、ウソをついてしまう。

そして、まるで“バベルの塔”を思わせるような高層マンションの最上階で、チエコはケンジにどうしようもない気持ちをぶつけてしまう・・・。

ここで、彼はチエコの悲しさ、寂しさ、怒りを理解するが、その思いがあまりにも大きすぎて、どうしてやることもできない自分の情けなさに戸惑うばかり。

チエコは自分の思いを手紙にしたため、『後で読んで・・・』とばかりにケンジの手に握らせる。

そして、チエコの言い知れぬ悲しみに絡め取られてしまったまま、エレベーターを降りるとそこにチエコの父ヤスジローが居る。

そこでのヤスジローとの会話でチエコのウソに気付く。

チエコの母はマンションから飛び降り自殺をしたのではなく、猟銃による自殺であったことに。

そして・・・チエコがその現場を見てしまったことを知る。

逃れるようにマンションを後にし、そのまま家に帰る気にもなれず、居酒屋のカウンターで焼酎を口にするケンジ。

チエコからの手紙を取り出し、文字を目で追う。
そこには何が書かれていたのか・・・

映画では、その内容は明かされません。わたしたちにゆだねられます。


何といっても、ケンジ役の二階堂智さんがとても良いのです。

泣いているような情けない表情で、あまり個性のない役柄なのにすごく印象に残りました。

役所広司さんも、良かったです。うまい役者さんだと思います。
映画「SAYURI」にも出てますが、いっしょに出演していた渡辺謙さんより、うまいなぁと思ってました。
ただ、ハリウッドが好みなのは、渡辺謙の方だと思いますけど(^^;)

菊地凛子さんも、激しい感情を幼い表現でしか表せないチエコを巧みに演じてました。


結局、アカデミー賞では“音楽賞”のみの受賞でしたね。

この映画のなかで流れる曲で一番好きなのが、坂本龍一氏の“Bibo No Aozora”
ラストに使われていて、心に沁みます・・・。

こちらで、ぜひ聴いてみください。

チエコの悲しみが伝わってくるようで・・・なんともいえない気持ちにさせられます。

ケンジのように、絡め取られてしまわないように・・・。