工場から人影が消え 、静寂に包まれる頃、ホロをかぶせ、数人の作業者を乗せたトヨエースが挙母工場に入っていく。指示された現場に到着するや、或る者は天井に登り、或る者は地下をはう様に走るコンベアラインの下にもぐり込む。こんにちの作業環境と比べようのない現場での作業とあって、たちまち油と塵埃でひどい格好になる。作業が遅くまで続くと、遠隔地からの通勤者は、会社指定の旅館に一泊する羽目になった。当然のことだが、それに要した費用は、全額会社持ち。
鬼頭工業株式会社|KITO MAC|
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