カナダへ留学するのに、飼っているワンちゃん猫ちゃん、
時にはウサギなどと一緒に渡航したい…という希望を時々いただきます。
日本で一緒に生活していて、留学先でも一緒に生活したい、
1年も離れるのなんて想像もできない!という気持ちはわかります。
でも、動物と一緒に留学するというのは
準備も手続きも本当に大変で、
なにより犬や猫にとっても大きな負担がかかるものですので、
基本は日本に置いていくか、どうしても離れられないなら留学自体を考え直すことをご案内しています。
■手続きの問題
詳しい手続きは動物や渡航期間によって異なりますので
すべてをここでお伝えするのは難しいですが、
・マイクロチップの埋め込み
・各種予防接種
・病気などにかかっていない証明書
・検疫所への申請
など、獣医さんに何度も通って出してもらわなければ行けない書類や、
各機関への予約や連絡が必要です。
また、その全てに費用がかかってきます。
■住む場所の問題
ペット可のB&Bなどはネットで探せばみつかると思いますが、
ホームステイやシェアハウスなどで
ペット可の物件を見つけるのは相当に難しいです。
普通に住居を探していても、
春~夏の繁忙期には条件のいい住居は見つけづらいものですが、
ペット可の物件はその中でもごく僅かです。
その家がペットにとって良い環境かどうかまでは判断できないまま
決めなければならないことがほとんどです。
■日本帰国の問題
日本に帰国する際には、更に手続きが難しくなります。
すべてのやりとりを英語で行う必要があり、
日本のようにきっちりと期限で仕事を行う行政ではないので、
1年ほどの留学で、
帰国に必要な検査や書類を全部用意するためには、
留学してすぐに帰国のための準備を始めるくらいの時間と覚悟が必要です。
それでも間に合うかどうかの保証はありません。
きちんと準備ができていないと、ペットは入国できず
検疫所で長い間留め置かれてしまうことになります。
(これは入国時でも同じです。)
その間に病気や死亡などとなっても、責任はとってもらえません。。
一言で「検査」「証明」と書けますが、
それぞれで血液を採取したり、注射されたりで
ペットにも多大な負担がかかります。
飛行機では狭いゲージで10時間以上も閉じ込められて、
慣れない環境でストレスがたまるのも人間と同じです。
数年単位の転勤や、永住を予定しているのであれば、
それだけの苦労や犠牲があっても連れていくかどうかを検討するのもいいと思いますが、
1年ほどの留学では、メリットよりもデメリットの方が大きくなってしまいます。
なによりも、大切なワンちゃん猫ちゃんの負担が大きすぎると思うのです。
どうしても自分が留学したい、というのを優先するのであれば、
信頼できる友人や家族に預けて、
1年後に大きくなった自分と再会することをおすすめしています。
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