学校や学童の友達関係は、
我が子から聞く僅かな情報から
推測するしかないので、
おしゃべりなお子様であればまだしも、
無口なお子様であれば、
我が子が学校で、学童で、
どんな友達と、
どんな風に過ごしているのか、
想像できないことが多いのでは。

特に
子どもの様子がおかしいと感じる時。
子どもがとても悩んでいそうな時。
そんな時、親はどうすべき?

親が介入しないと解決できなそう、
介入すればモンペと思われるかも?

そんなお悩みは親の誰しも
思ったことがあるのでは。
この悩みは、実は、
保育園~高校生まで続きます💦

前回、投稿の小学生あるある「友達関係」も
併せてお読み頂き、
子どもの話を聞くときに、
周囲の大人、親や、担任、顧問の立場にある人々が、
どう受け取り、どう対応すべきか、
コツ&ヒントにしていただければと思います。

 

 

 

 

お子様の発言は自分目線のみと知る
お子様から悩みの相談をされ、
保護者の方も、心を痛ませることがあると思います。
お子様がどう感じているか、お子様自身の気持ちがどうか、
が一番大切であるという大前提に立ち
その上で、お子様から聞く話が全てではない、
ということは、覚えておいてください。
そうしなければ、親子共に思い込みで突き進んでしまい、
結果、我が子のためにならないということが、
起こりかねます。そうならない為にも、
下記は心得ておきましょう。
①お子様は客観的視点は全くといって持てないこと
②自分目線で物事を捉えて話していること
※自分に都合がよく話している場合もあります。
③相手のお子様にも、相手の背景・状況・気持ち・考えが必ずあること
※子どもたちの年齢ではそのような配慮は当然できません。
④悩みやトラブルは放置せず、出来るだけ早い対応が良いが、
状況の確認・把握をしなければ、始まらない。
⑤相手への敵視・遮断・拒絶はお互いのためにならないこと

実際に起きていることを知る
お子様の悩みに関わる状況の客観的視点を得ることが
必要と分かりましたが、
学校・学童といったブラックボックス。
我が子の話の情報しかない・・・・・・
では、実際、どうしたら良いのでしょうか。
①学校・学童のスタッフに状況を確認する。
②関わる友達や保護者から状況を確認する。
③その時点で状況把握がなされていない場合は、
それ以降で報告をもらう。
④本人の不安や行き渋り等に繋がる内容の場合は、
そこに関わるメンバー間の聞き取りや話し合いの機会を持ってもらう。
⑤お子様本人に状況を丁寧に確認し、
お子様と周囲の認識の中の一致している部分や
ズレている部分を確認する。


敵・味方/加害者・被害者意識はNG
我が子が嫌な思いをしていると思えば、
相手の子を、嫌な子、意地悪な子、攻撃的な子、と、
非難したくなることもあるかもしれません。
親として、トラブル相手に対して、
どのように考えたらいいのでしょうか。
①学校・学童は、様々な友達と出会う社会の縮図。
②保育園~高校生くらいまでのお子様は、
脳科学的にも、価値観の形成や
理性的な思考の成長が続いている。
③お子様も周囲の子どもたちも、
衝突しながらも、切磋琢磨しながら、
人間関係を学べている。そのことについて
受止め認める大きな心を持つ。

お子様のありのままの姿を知る
子どもの世界で、相手だけが100%悪いことは滅多にありません。
また、万一、どちらかが100%悪かった出来事でも、
相手を責めることは憎しみを生むだけです。
では、どのようにして、
我が子のありのままの姿を知ることができるでしょうか。
①我が子にも多少なりとも改善すべき点があった可能性、
客観的視点ではどんな状況だっただろうか、という考えを持つ。
②お子様が自分自身と向き合うこと、それは、
お子様を通して保護者も向き合うことになり、勇気がいりますが、
子どもの人格的な成長には欠かせないと知る。
③善・悪/勝ち・負けの2極化の思考が強い私たちには、
自分の悪の部分や、負けの部分を
認めたくない、無かったことにしたい、
そんな気持ちが働くものだと受け入れる。
子どもの場合は、不都合な出来事があったことについて、
記憶にないかのように振る舞う子どもも多いです。
④親からの愛を確かめるかのように、
お子様は自分が被害的な状態であったと訴えることがあります。
お母さん・お父さんには、
自分の一番の理解者・味方でいて欲しいための行動です。
お子様の真の目的について、見落としていることはないか、
内側に目を向けることも必要です。
⑤我が子の価値観に合わない相手に対して
過剰に反応してしまっている場合もあります。
相手に発達や知的な症状がある場合は、
年齢相応な社会性を求めることは出来ません。
もしかしたら、被害的に感じていた我が子へ、
多様性を受け入れることや、
相手の背景や状況を理解してあげられるような心を
育ませる機会とすべき出来事かもしれません。

周囲に対応を相談する
お子様本人、親に出来る事は限られています。
心に寄り添う、話をじっくり聞くことだけでは、
解決には結びつきません。
不安や心配がある場所、心理的安全性のない場所で、
子どもたちは学んだり、遊んだりすることは出来ません。
周囲に対応を相談する場合、
どのような事に気を付ければ良いでしょうか。
①お子様本人は、どのような願い
(友達との誤解を解きたい・不安な気持ちを分かってほしい)があり、
ゴール(友達関係を修復したい・相談できる人や場所を得たい)
を求めるか確認する。
②相手に改善を求めたいと思う部分はどこか、
また、相手に求めるばかりではなく、
お子様の中で自分自身ができる改善がどのようなことがあるか、
についても考える。
③学校・学童の先生・周囲の友達に対して、
協力してもらいたいこと、
助けてもらいたいことは何かを考える。

自己成長に繋げる
周囲に対応を相談するだけではなく、
お子様本人や親である自分の価値観や考え方を変えたり、
行動を変えて行く必要がある場合があります。
①相手の背景や状況・価値観について理解し、
多様な価値観・考え方があることを知り、
そんな考え方もあるんだ、と受け入れる。
②自分の中に生き辛さを感じる
価値観・考え方・行動様式を持っている場合は、
変えて行くことが必要なことを認識する。
③「みんながそうだから」、「これが常識だから」、
ではなく、自分がどうしたいかで決めること、
人のせいにしないことが大事だと認識する。
④お互いの気持ち・状況を踏まえた
解決策や支援策を大人も含めて
一緒に考えることが、
人間性の向上につながることを知り、
感情的にならず冷静に、かつ、
共に育つ存在として、互いに対する思いやりを持って
対応していくことが大事だと認識する。
⑤上記までの内容を踏まえ、
前向きに子どもたち相互の成長を願って解決を望んで行動しても、
そこに関わる人が同じ思いを持って進むことができないこともあります。
その場合は、自分自身で人間関係を選んで行け、
距離を取ることも、親しくすることもできる。
相手も同様にそれを選ぶことが出来る、と考え、
そこに固執しない形にしましょう。