2018年7月 街の保健室を開き始めて5回目、ようやっと女性2人組がチラシを見て遊びに来てくれた。
たくさんの方にチラシや名刺を配ったけど、新規でボン・クラージュまで来てくれる街の人は、コミュニティナース活動に興味を持った方々と保健室の常連客となるこのお2人だけだった。

コミュニティナースとしてどのようにみなさんと接したか。側から見ると、ただおしゃべりをしているだけのように見えるけど、あたしの頭はフル回転しています。

うずまき基本、会話中に自分の経験話は一切しません。難しいけど相手のことだけを考えて集中するとできるようになります。

うずまき相手の興味関心は何か、注意深く観察しながら絶妙な合いの手を入れてひたすら聴く
(でも傾聴ではありません)相手の話を聴きながら、自分自身の感じたこと考えたことを相手に伝えるようにします。
これをアクティブリスニングと言います。

うずまき会話中に何気なくこぼれ落ちてくる「つぶやき」を大事にしています。この中に相手の核となる興味関心が隠れています!!

うずまきこの「つぶやき」が拾えたらこっちのもん。ここから話を展開していくと相手のワクワクにつながる会話になっていきますウシシ

2人組のお姉さんは、このコミュニケーションが気に入られてこの後、常連さんとなってくれました。

あたしに限らず、ベテラン看護師さんって誰でも相手の思いを引き出すのが得意です。

じゃあ、普通の看護師さんとコミュニティナースの違いは何だかわかりますか?

普通の看護師さんは、相手の興味関心をみつけるのではなく、相手の心や体、生活環境から問題点をみつけるのが得意なんです。
そしてコミュニケーションでは、看護師として仕事の顔で壁を作りながら話すので、自分自身の思いや考えを相手に伝えることはありません。傾聴なのです。

30年続く喫茶店、ボン・クラージュのママ恐るべし!
このアクティブリスニングを自然にされています。
フンフンって聴きながら、ちょっときついくらいのドストレートな愛ある言葉を相手に喰らわして、その言葉に責任を持っているんです。
しかもママは民生委員!
適切な場所へつなげることができるのです。
最強なコミュニティパーソンですキラキラ

ある日の保健室、このママのご縁である方が勇気を振り絞ってあたしに会いに来てくれましたほっこり
一人で泣きながら闘病を続けていたAさん。
あたしは出会ってすぐに思いました。
「あたしはこの方に強く呼ばれて、この場所で街の保健室を開くことになったんだ」と。

この方との対峙はあたしのコミュニティナースとしての覚悟が問われていました。

猫しっぽ つづく 猫からだ猫あたま