という展示会がありました。
この展示会は外食やフードサービス向けのものでしたが、私が
特に気になったテーマがありました。
それは、特集で「女性の集客率アップに繋がる飲食メニュー」
と題して、出展企業中で58社がこうしたメニューを紹介していた
んです。
最近は「女子会」に代表されるように、飲食店における女性
をターゲットにしたサービス展開が求められています。
そして、消費マーケット全体でも消費購買力を持った女性を
キーワードに、いかにして女性を取り込むのか、その集客戦略
が注目されています。
そんな中で、この展示会で女性の集客率アップにつながるもの
として、「健康・ヘルシー」を謳ったメニューが多く挙げられて
いました。例えば、
・ヒアルロン酸入りのお茶
・コラーゲン入りの麺やゼリー
・地元産の柑橘系のサワー、焼酎、
・酢を使ったドリンク、食品
・低カロリーの食材 ・・・など。
確かに、こうしたものはこれから女性に求められるものだと
は思います。
でも、個人的には何かインパクトが足りないと感じました。
食材レベルでは、既に何年も前からあるものです。
レシピの改善や工夫はあるとは思いますが、斬新なものという
部分ではイメージが弱いと思うのです。
食というものはある意味でハレです。
味や素材というものも大切ですが、楽しむという行為が大切です。
実は、女性を集客するためには「何だろう・・、面白そう」と
注文されるようなメニューを載せても、リピートに繋がらない
ようなメニューでは、結局長続きしません。
どんなによいメニューを提案しても、そのお店で食事を楽しむ
という質的なものがない限りは、けして集客にはならないと
いえます。
むしろ、健康・美をテーマとしたものを、単にメニューだけでなく
サービスとして総合演出していくのかがポイントだと思います。
まさに、コトとして女性をいかに満足させられるかという
視点が重要なんではないでしょうか。
女性の集客率を上げるためには、メニュー開発・提案も大切
ですが、むしろ、どういう演出をして楽しんでもらえるのか、
付加価値をいかに創出することに注力することが必要でしょう。
