日本代表のザッケーローニ監督。
イタリア人らしからぬ真面目な人柄で、冷静に状況を
判断し、指揮する姿は、いろんな意味で日本人が学ぶ
べき素養をもっているように感じます。
ザッケローニから学べることとして、特に、リーダー
シップのあり方です。
ザッケローニの発言や取り組みで感じることは、選手
の特徴や能力を認めて、「褒める」ということです。
おそらく、練習の時からザッケローニは選手について
良い動きやプレーには徹底的に褒めているんだと
思います。
そして、試合の戦術について、選手らの意見を取り入れ、
彼らにも自由度を与えるという大胆なことも行います。
そうした監督の信頼を得て、選手は自信に満ち溢れて
いるといえます。
ザッケローニは、まさに個性から協調・融和を基軸に
した、積極的かつ攻撃的なチームを創り上げています。
ある意味で、なでしこジャパンの佐々木監督が選手を
育て上げたやり方とは違ったやり方ですね。
このザッケーローニの指導法は、実は中小企業の経営に
応用できるのではないでしょうか。
(ましては、農林水産業にも使える可能性すら感じます)
現場において、何でも否定するリーダーがたまにいますが、
ある意味で逆効果になることがあります。
かつては、昔かたぎで、ぐいぐい引っ張っていく無骨な
リーダーが求められた時代がありました。
今は、もはやそんな時代ではありません。
リーダーがいきなりこうした態度に出ると、反発を生む
ようなことも少なくありません。
まずは、現状を認めた上で「もっとこうしたら良くなるよ」
と、いうような具体的な提案をして、相手に気持ちよく
対応できる環境をつくることが望ましいと思います。
そして、リーダー自らが自信にあふれ、前向きに奮闘する
姿にこそ、社員・スタッフの士気が高まっていくので
しょう。