コミュニティの活動にほとんど参加していない、幽霊(?)会員の池川美保(旧姓・宮崎)と申します。楽しいブログを書かれている、大橋千珠ちゃんからご指名をいただきました。
簡単な自己紹介をいたしますと、このコミュニティのリーダー、竹内さんと同じ職場(市場)で働いておりました。定年まで働くか…と覚悟を決めた頃、2012年夫の海外転勤があり、別居も考えましたが迷いに迷ったあげく退職をしました。
それでは転勤先フランスでのお話を少しさせていただきます。一年目は本当に大変でした。フランスなど全く興味がなく、知っている単語はアン・ドゥ・トワ(1,2,3の意)、知っているフランス人はアランドロンぐらいでしたから。しかし40半ばの手習いで必死で勉強し、何とかこちらの要望だけは少しずつ伝えることができるようになりました。ただあちらの店員さん(とくにスーパーなど)は、お客を神様なんてミジンも思っていませんからヘコむことも多かったです。基本的にスーパーのレジの人はイスに座って作業をします。お客さんは自分の番が来たら、ベルトコンベアの台に自分で商品をのせて、価格チェックなどする間もなくスキャンされた商品を急いで自分のカゴやら台車に詰めていきます。詰める台など存在しませんからとにかくあせります。モタモタしているとレジの人によりますが、思い切りため息をつかれます。一度あせり過ぎて、クレジットカードを機械に差し込んだままお店の外に出てしまい、お店の人ではなくて私の次に並んでいたお客さんに「マダーーーム!」(フランス語でマダムとは、おばさん、奥さん、というニュアンスもあります)と大声で呼び止められ、カードを手渡された時は本当に情けなくなりました。しかしこんなスーパーでもやはり元・市場人、商品を見に行くのは好きでした。一年も過ぎ度胸がついてくると、食品は専門店、つまりお肉屋さん、魚屋さん、八百屋さんで買うようになりました。パリはマルシェが週2回ほど各地域で開かれますが、こういった専門店もちゃんと存在するのです。最初は「このアジア人、何か��分からんこと言っとるなー」みたいな顔をされましたが、めげずに何度か通ううちにお店の人も少しずつ優しく接してくれるようになりました。仕事をしていた頃、スーパーのバイヤーさんや取引先にバカ扱いされてもへこたれずに商談に行っていたことが、ここで役に立ったような気がします。
おっと、野菜ネタを忘れていました!あちらで撮った写真を少しだけ。
①キュウリは大きいです。500g前後ありますね(1本1~2ユーロ)。ミニきゅうり(摘果したものでも、モロキュウリでもなく)というのがありますが、そちらはマイナーです。肉質は日本の方がシャリ感があって美味しく感じました。普通に輪切りにしてサラダのトッピングにしたり、薄く切って塩、コショウ、お酢とオイルで食べたりしますが、「concombre recette」 でフランスのキュウリのレシピが検索できます。
②ちょうどイチジクの季節ですね。あちらのイチジクはずいぶん小さいです。昔アメリカで見たものもこんなサイズだったような。お皿の直径は19センチですから、果実の直径は4~5センチぐらいでしょうか。ジューシーさはなくコロンとしているので、日本のような荷傷みは少なさそうです。皮ごと食べます。
③青果ではありませんが、カニカマ。
これはヨーロッパで想像以上に人気です。いろいろな種類が売られていますが、安いものは魚肉の少ない(でんぷん質が多い?)せいかイマイチです。まだまだ気付いたことはありますが、キリがないのでこのあたりで。読んでいただき有り難うございました。
次回のバトンは近藤香織さんにお願いしました。協会講師でもあり、ご自宅ではパン教室も主催していらっしゃるので楽しみにしてくださいね。