前回に引き続き、
花子さんとジェームズさんの会話を見ながら
コミュニケーションのすれ違いを
解決していきましょう。


前回の会話をもう一度見てみましょう。

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日本人の花子さんと外国人のジェームズさんが
散歩をしていました。


1時間ぐらい経ったところで、

花子:Oh, I’m thirsty! … 
(ああ、のどが渇いた!)

ジェームズ:Yes??? 
(ん???)

花子:I said, “I’m thirsty.” 
(「のどが渇いた」って言ったんだけど)

ジェームズ:Yes, I heard you.  So what?
 (それは聞いたよ。で、それがどうしたの?)

花子:??? 
(???)
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前回は英語のI'm thirsty.は

のどが渇いている状況を説明しているだけで、
日本語の「のどが渇いた」という言った時の
「何か飲みたい」

というニュアンスが含まれていない
ということをお伝えしました。


花子さんは
「のどが渇いた(だから、何か飲みたい)」
という意味で使っていたのですが、
ジェームスさんは
I'm thirsty.(のどが渇いた)という
状況しか理解できなかったので、
このような誤解が生じたわけです。


そのことを頭において、
あなたが花子さんの立場だったら、
ジェームズさんに何と言いますか?


(このあと回答と解説)
これはあくまでも例ですが、

I’m thirsty.  
Why don't we take a break and have a cup of coffee?
(喉が渇いた。
休憩して、コーヒーでも飲まない?)


あるいは


I’m thirsty. 
Do you know where we can buy something to drink around here?
(喉が渇いた。
この近くで飲み物を買える場所を知ってる?)


このように、単純にI’m thirsty.で終わらせずに、
その結果何をしたいのかを

具体的に口に出すことが必要だということです。


相手の方が日本語や日本文化・習慣を
知っている場合には、
そこまで言わなくてもいいかもしれませんが、
日本語や日本文化・習慣を知らない人に
話をするときには、
ぜひこの方法を試してみてくださいね。