年度末になると校長先生、教頭先生、先輩の役員から「次も役員やってよ」の勧誘。
来年度はこんな行事がある、児童と先生が増える、変な親も増えると話し始めます。
学校にとって頭が痛いのが変な親です。モンスターペアレント。そういった保護者対応の相談や間に入って相手をなだめることもしてもらいたい。
正直かなりの労力がいります。しかも保護者が保護者の対応をすると恨まれます。
一緒に役員をやった友達がよく私に言った言葉があります。
「万事塞翁が馬」
引き受けてあげなよ、いい経験になるし自分の成長にもなるし後々、良かったって思えるからと背中を強く押していました。
「万事塞翁が馬ってなに?」
その時、悪運だと思ってもそれが実は幸運だったという中国の故事だと教えてくれました。
お爺さんの馬が逃げて悲しんでいたところ、その馬が立派な駿馬を連れて帰ってきた。
その駿馬で息子が落馬して骨折。
なんて不幸なんだと思ったら戦争が始まった。
しかし骨折のおかげで兵役を逃れた。
「何事も後になってみないとわからないよ。今だけ見てないで先を見て」
友達のアドバイスどおり役員を引き受けて、この年はさらに酷い目にあいました。不眠症で食事もまともに取れず10キロ近く痩せました。
しかし、これが大学進学とコーチングを学ぶ契機になりました。自分をリセットして学びなおす。もっと成長したいと考えるようになりました。
苦しかった役員生活ですが、今はその経験が仕事でも人間関係でも活かされています。
『万事塞翁が馬』
小学校の役員を5年、地域育成委員会2年、評議員2年と苦しい時間でした。
嫌がらせ、罵倒、モンスターペアレントと不眠の時期が1年続いたこともあります。
今ではこの経験が役立つことが多く、苦しかったことが恩恵となって返ってきています。