シンポジウムに出席したり、勉強をしていると様々な先生方と飲みに行く機会があります。
通っていた大学にも小中学校の先生が学びにきていました。
人の輪も広がり楽しい時間です。
勉強や研究会が終わると、飲み会の会場に移動となり、そこで引き続き議論をすることがあります。
40代後半の男性(既婚)の先生は子供達からも信頼され、仕事熱心の先生でした。
その先生は、同じ学校で働く20代の女性の先生(新人)の教育を任されていて、いつも一緒に行動していました。
その日も飲み会のお店に男性の先生と私達数人で異動していると、女性の先生が突然、男性の先生の服の裾を引っ張ったのです。
ねぇ、疲れちゃった〜
もぉ歩けない〜
身体をくねくねさせながら、甘えた声をだして男性の先生の洋服の裾をずっと引っ張っています。
するとその男性の先生も小さな子供をあやすように、
うんうん
それなら掴んでな
連れていってあげるから
鼻の下が伸びてるーーー!
いつもの先生じゃない!
威勢があって大きな声で子供たちをリードしてるのに!
今のは気のせい?
自分の目を疑いました。
若い女性の先生にあまえられてデレデレです。
歩けないって飲み会のお店は、すぐ近くです。
若い女性の先生を引っ張ってあげながら、大丈夫?と何度も声をかけています。
飲み会の席でもくっついて、女性の先生に言われるがままに食べるものを取ってあげています。
もう2人の世界です。
他の人は目に入らないようでした。
この若い女性の先生、こんなにあまえてお父さんだと思って接しているのかな?
いやいやお父さんにこんなことしないよね。
しかも職場の上司にこんな態度、普通はとらないよね。
先生には奥さんいるから大丈夫だよね。
自分が上司ってわかってる?
この状態が1年続きました。
気のせいではありませんでした。
先生という職業は未だに聖人というか、子供のお手本であるべきという考えがありますが、先生である前にやっぱり男なんだと思いました。
他の先生や学生もいるのに、若い先生の指導というのを忘れてしまっているようで本当に残念でした。
まだ他人が見てないところならいいです。
(100歩譲って)
職場の同僚という立場で参加しているなら、その場はきちんと線引きをしたほうがいいです。
周囲もどのように接していいのか困惑していました。
私も気を遣って先生とは距離を置くようになりました。
盛り上がっているときは何を言っても無駄ですし、周りの雰囲気にも気がつきません。
いつか先生が、「俺どうかしていたよ」、とわかるまでそっとしておくつもりです。