おはようございます。
皆様の周りでは梅雨の

シトシト降る雨でしょうか?

 

人間の心の成長のための養分として

このような自然を愛でることも

たまには必要です。
 

さて、明日,

21日は夏至の日です。
梅雨の雨降る日に、夏至がやってきた

季節と言うことで、これがホントの、

梅雨・夏至・期です。
 

梅雨景色? 

なんのこっちゃ!? (‐^▽^‐)
 
七十二候では、第二十八候、

「乃東枯(なつかれくさ/かるる)」

と言います。
 

一年で一番昼が長いとされる夏至のあと、

少しずつ日が短くなりますが、

それは暦の上の話です。
 

実際には、梅雨の雨に脳までもが

黴臭くなり、ロックフォールにでも

なったかのような毎日。

 

それが終ると、カンカンお日様がん

ばって、チュウチュウわたしの水気を

吸い取ってく。
 

こんな風になると想像しただけでも

・・・ イヤ!! 
 

もう、クマの頭は熟成ロックフォール?
このような季節がまだまだ続きます。
 
さて、「乃東(だいとう)」という草は

ご存知でしょうか?
 

「夏枯草(かこそう・なつかれくさ)」と

も言いますが、「ウツボグサ」と言うほう

が形状をよく表していると思います。

紫色の小さな花が密集して咲き、花穂を作ります。
この花穂の形が昔、武士が矢を入れていた

「うつぼ」に似ているところから「ウツボグサ」

と名付けられと言います。

 

この花は変わっていて、他の草や木々はこれからが

伸び盛りなのに、冬至の頃(12月)に芽を出して、

夏至のこの頃に枯れて、凋(しぼ)んでしまいます。

 

また、茶色くなった花穂を乾燥させて、

漢方薬として古くから使っていたようです。
 

血圧降下、リンパ腺炎、利尿の薬とされています。
この草は、何か世の中の役に立ちたいと、他の花より

早く枯れ、自分の命を差し出してくれているようにも

思えます。
 

そうそう、花言葉(クマには似合いませんが)は、

「優しく癒す」です。
こんな草もあるんですね。
 
 乃東の
    
  凋みしころや
         
   夏盛る (クマ:お粗末) 


<時候を表わす季語>

二十四節気そのものが、季語となります。
「夏至」。
 

梅雨の間ですので、すっきりとした晴れが

続くわけではないので、昼の長さがよく

解らないでしょう。
 

しかし、夜の帳が降りるのも遅いので、
黄昏時がとっても綺麗なのですが、
残念ながら黄昏と言う季語はないようです。
 

代わりに、ヨーロッパでは、夜の9時過ぎ

まで明るい、「白夜(はくや/びゃくや)」が

起こります。
 

これを憧れでしょうか、わが国に於いて

季語としています。

    

 月を止め
    
  そぞろそぞろや
         
    白夜行 (クマ:お粗末)


<時候を表わす色>

梅雨のこの時期、なんとも気が滅入ってしまう

こともあるでしょうが、梅雨がぴったりとくる

場所があるんです。

 

この時期の、京都は雨が似会います。
西芳寺、別名を苔寺と言うほどに苔で有名な

お寺ですが、


雨水にしっとりと濡れた苔の美しさは格別です。
 

この「苔色(こけいろ)」は日本人の好む緑色です。
いまでは、モスグリーンと言うのでしょうが、
やはり、苔色と言った方が発色がよさそうですネ、
苔だけに。

 

この色をもう少しく澄ませれば「草色(くさいろ)」

となります。

若葉の熟した緑濃き色です。

 

今日はここまでお読みいただき、ありがとうございます。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。