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若年性認知症と母

バリバリのキャリアウーマンだった母が、前頭側頭変性症という認知症になりました。病状はゆるりと、確実に進みます。日々感じたことなどを書き綴ります。

日中、母はすることがない。

以前は五時半に起床、玄関の掃き掃除、朝食の味噌汁作り、洗濯、新聞を入れる…当たり前の主婦の仕事をこなしていたが、

ほうきを持てば室内も室外も同じほうきではいてしまう。スリッパのまま外へ行ってしまう。
味噌汁は、味噌を大量に入れてしまう。だんだんと、具なし、だしなし、味噌のドロドロしたものに…。もう作らなくて良い、となる。

そんなこんなでやることを奪われ、テレビを見る毎日。
テレビは脳の一部しか使わない作業、認知症には良くないのだが…。


家族がいても会話にならないメンバー。


母は次第にやることがわからなくなったようで、何もしなくなる。


されたらされたで、後片付けや周囲の負担は増える。でも何もしなくなるということは、人間として、退化しているようなもの。

次第にテレビもつけなくなり、薄暗い部屋でカーテンも開けず、座っている。

時々テーブルに置かれているの物を何だろうといった様子で手にとっている。


孫の写真を置いたりしているが、見ているだろうか。



私と叔母で、母にやんわりとデイサービスに行ってはどうかと提案する。




以前は看護師の婦長だった母。自分は働く側、という認識はまだあったようで、

その夜、私に「誰かにデイサービスに行ったらと言われたの。ずっと悩んでいるの。」とのこと。


主治医には行きたくないと話す。



プライドがあってのこと。



馬鹿にされたように感じたかもしれない。




無理にとは言えないから、と父は勧めなかった。




でも、このままではますます進行する。



薬だけじゃダメなんだ。




刺激を受けて、人と話して、人間らしく過ごして欲しいから。



一日も長く、私達のことを忘れないで欲しいから。