おはようございます。

コモンビートで7年間働いていますが、その中で大切にしていることがあります。
それは「人の心を動かすこと」です。

コモンビートの活動は「やりたい」と思う人が参加するものであり、
もちろん「やりたくない」と思う人は参加しないし、参加している人に対して、「やらなければいけない」という強制はありません。

全てが自分のチョイスのもとでの参加です。
とにかく「やりたい!」っていう気持ちがモチベーションなのです。

僕にとっての仕事の同僚(スタッフ)はこの「やりたい」と思ってくれた方々。
彼らのそのやりたい!って気持ちに火をつけて、そして満足をもたらす。
この繰り返しがないと、長く関わってもらえません。だって、「やらなくてもいい」のですから。

この着火と満足を常に考えること、
それは相手の心を動かすことだと思います。

NPOは会社のようなトップダウンの組織ではないですし、
紙1枚の辞令で何かが動くわけでもないし、上司の顔色伺いながら仕事をすることもない。
全員が「自分の考えのもとに」動いているわけであり、全ては自分のチョイス。

でも、チョイスしたものにとっては、
しっかり責任感もプライドも愛着ももっていくもので、ある意味、自分が「心動かされるもの」に関しては、
みんなとっても積極的に参加するし、そこに自分が携わる意味(自己成長や経験)を求めていると思う。

そして、さらにはNPOに関わるのですから、そこに関わることが「社会をよりよくする」ことにつながっているという、
なにかこう抽象的だけど、自分にとって誇らしいものが生まれているのだと思います。

コモンビートのプロジェクトでは、「スタッフとキャスト」という関係が多くあります。
最近はよくスタッフがキャストをハンドリングにはどうするか話し合っていますが、そこには私が考えている「心を動かすこと」が抜けがちだと思っています。

そもそもみんな「やる」「やらない」というチョイスをできる立場で参加しているので、ある意味ではハンドリングはできないわけです。

「やってね」って言われても「やーらない」って思ったらやらなくていい。
しっかり語りかけてモチベーションに火をつけて、「やる」という選択をしてもらうしかないのです。
もちろん集団心理は働くし、心が動かなくても「やる」って判断になることも多いです。
でも、根本的には自分で「やらない」って判断できるわけです。
この「やらない」を無理やり「やる」に変わると、たちまち「負担」に変わってしまいます。

つまりは、その場でいかに相手の心に話しかけられるかが勝負で、それはある意味、準備してもしきれないものだとも思います。

コモンビートの中に前に述べたような会社組織運営のノウハウを持ち込んでも、
相手の心は動きません。それで相手が動いているのだとしたら、コモンビートが会社のようになっているということ。

社会人がこんなにも参加しているということは、普段働いている環境とは別のものを求めているということ。
そうなのであれば、やはり、「心を動かして」全てのプロジェクトは活動されているべきであり、そうなるように全ての参加者にメッセージを発しなければならないと思っています。

もう一度自分たちの良さやオリジナリティを見直して、しっかりとその活動を通してメッセージを伝えていく。

本当に大事なことなのに、忘れてしまいがち。

自分も常にこの観点を頭に入れて、常に働きたいと思っています。

りょう