社民党はなぜ「政治団体」ではないのか? ---- 政党批評 (その2) 《社会民主党》 編
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参院選がスタートしましたので、これに合わせて、
各政党(9つのおもな政党)について、今回から1党づつ批評していきます。
迷っていらっしゃる方にとって、投票の参考になれば、とても幸いです。
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第2弾は、 社会民主党 についてです。
「社民党、いよいよ解党・消滅か!!」
参院選挙が告示される段になってからは、さすがにこのような風説は少なくなりました。選挙終了後に、また盛り上がるかもしれませんが。
ところで、「社民党」とは、正式名称を「社会民主党」ということはご存知ですね。自由民主党のことを略して自民党と呼んでいるのと同じような、通称ということ。
さて、見出しの問い 「社民党はなぜ「政治団体」ではないのか?」 ですが、
この答えは、とても簡単です。
その答えは、
そもそも社会民主党には、「諸派」だとか、「政治団体」だとかで済ませられないような歴史と伝統、それと、めっきり減ったとはいえ、全国に一定数の熱心な党員(会員)が支持基盤としてあるからです。 議席数以外は、「政党」としての要件を立派に満たしてきているのです。
「小さくても、鯛」なんですね。
母体は、明治の終わり頃からあると思いますし、野党第一党という時代もありました。かつては、党員の左派(社会主義タカ派)は共産党員などよりも、怖い人が多かったように思います。 与党からもそれなりに恐れられていたわけです。
一貫して主張はほとんどブレることなくきていると思いますが、
政党としては、だんだんと影が薄くなっていき、いつしか党名も、「民主」の文字を入れるようになったころからは、さらに影が薄くなってしまったようです。
バリバリの社会主義支持者からみれば、これは、社会主義には軸足を置きません、というメッセージにすら映ったかもしれません。中道路線層(民主党の支持者層の多く)や浮動票層(投票には行くけど層)に対して、歓心を買おうとしている(スリスリしている)というところでしょうか。
ですから、
わが≪共和党≫と同様に?、 仮に一人政党になったとしても、どのジャーナルも「諸派」などとくくる事は、敬意を払ってしないでしょう。
その意味では、
この種の風説は、それなりにマトを射たものですよね。
では、
社会民主党 とは、前身の社会党以来、どうして影が薄くなって、今や風前のともし火となってしまったのでしょうか?
社会民主党の軸足は、 主権在民(基本的人権の尊重)&恒久平和(戦争の永久放棄)です。
つまり、
「国家の良いようにはさせないヨ。」・「国民の生活の平安が第一だヨ。」ということで、ブレはありません。
でも、「軸足」しかなかったのですね。
特に、1970年頃からは、経済的にも安定どころか、繁栄する時代のなかで、
また同時に、
戦争を仕掛けたり仕掛けられそうになったりといった物騒なことも、どこ吹く風、という時代を半世紀ほど過ごしてきた中で、
社民党の売りは、まったく見向かれもしなくなってしまったということにつきます。
窮乏生活に耐え、一触即発の煮詰まるような時期も去ったなかで、ずっと、
スキー場でカチ割りを売ってきた、のですね。
店名を時代に合うように変えたりしながらもこの半世紀間、それでも耐え持ち堪えてこれたのは、この軸足が間違っていなかったからでしょう。
もし、有権者の方が、「主権在民&恒久平和」ということを期待するのであれば、
投票先は、
社会民主党を筆頭に、共産党あたりということになるでしょう。
もしくは、少し趣旨が異なってきますが、
生活の党あたりも含めてもかまいません。公明党は「第二自民党」の面がありますので微妙です。
「憲法改正」ということが理論上は争点になっている(実態としては争点になっていないが)今回の選挙です。すなわち、社会民主党の軸足が問われている。
いわば「憲法の番人」を自負してきた、また実績もあった社会民主党が、もし今回一定の結果を残せなかったならば、それは、この国の民には大学出が多い割には、よっぽど真のエリートが不在なのだということ。大学人の責任でもあります。恥ずかしことですね。憲法改正の趣旨が欧米諸国の場合とは違いますから。
1つは、軸足に何を付けて回すのかというヴィジョンがなかったこと。スピンしながら、「それは駄目!」、「これは間違ってる!」と撥ねつけていることだけで、自己収束してしまった体質は、改善不可能な段階だということを人々はウスウス分かっているのですね。
もう1つは、後継者を育ててこれなかったこと。
解党を視野に入れる場合についても、よけいなことかもしれませんが、わが共和党から敬意を持って、ご提案させていただくなら・・・
1. 軸足のビジョンを維持したい党員は、共産党にスライドしていく。
2. 右派(社会主義には強いこだわりは無い党員)は、みどりの風に合流していくか、老舗として合
流させていく。
3. 「やさしい日本」という趣旨が、反自民という趣旨だけの党員は民主党あたりに合流する。
4. 「やさしい日本」という趣旨が、女性が生きやすい社会への配慮という趣旨の党員は、緑の党
やみどりの風と合流し、あらたに例えば「女性党」を結党する。