【NY市場】 2013/2/28
NY金 1578.1 -17.60 -1.12%
NYダウ 14054.49 -20.88 -0.15%
ドル円 92.55 +0.33
ユーロドル 1.3056 +0.1740
【東京市場】 2013/3/1
夜間/始値・高値・安値・終値
4,769円 4,772円 4,696円 4,724円

昨日までは、リスクオンを背景にしたユーロ買い、ドル買いに対して金売りと言った動きであったにもかかわらず、17時からの夜間取引中の欧州市場開始後の東京金は50円以上の急落となりました。昨日の反発もイタリア情勢に不安を抱えたままであり、また本日発表のドイツの失業率が予想通り下がらなかったことなどによりリスクオフ再開、ユーロ売り、ドル売りに加えて金売りとなりました。

その後はドイツのCPIなど予想を若干下回る発表がありましたがユーロ買い戻し優勢となり、同様に下げていた東京金価格も4,772円まで前日比3円安まで戻す場面もありました。米国市場開始とともに再びリスクオン優勢となりましたが、ユーロ安に歯止めが効かず、ダウは高値更新となり、ドル円も92.75円まで上昇する中、ドル建て金は1,573ドルまで、先週の金曜日の価格帯にまで急落することとなりました。直近の安値である先週木曜日の1,553ドルまではあと20ドルほどです。瞬間的に東京金は4,696円と一週間ぶりの4,700円割れとなりましたが、夜間取引引けまでには30円近く戻して取引を終了しております。

金市場にとって最悪の流れは、米国市場が安定化、欧州市場が不安定化することです。金はドルの代替品としての役割をなくしてしまえば、とたんに上昇力を無くします。しかし、現状ではドルは垂れ流し状態であり、仮に米国経済が回復基調となろうともインフレ懸念はつきまといます。しかし、その回避として現在は低金利ながら米国債への逃避が起こっており、これが金価格を押し下げる要因となっていると考えられます。

昨日の繰り返しとなってしまいますが、長期的に分析するならば、実際に米国が出口戦略への舵を切り始めた時には、少なからずリスクオフの症状が起こり、株式、景気銘柄は下げ、金価格は持ち直すと思われます。今夏、日本は参院選を控えており、現在の日銀総裁人事にも見られるように強烈な金融緩和方針が指し示す通り、しばらくはお金の力で何とか株価維持、ドレッシング(装飾)は可能であると思われます。問題は、その後です。企業が先々に対する不安を払拭し、溜め込んだ内部留保を吐き出し、設備投資を活発化させ、賃金アップを図れるかどうかにかかっています。

正直なところ、今の日本の大企業経営陣は今後に対しての期待よりも不安のほうがいまだ大きいのではないかと思われます。場合によっては、日本は外債を特に米国債を肩代わりさせられるだけになり一時的な回復ムードを味わうだけとなる可能性があります。米国が景気回復すれば日本の貿易収支が改善、所得収支も改善するといった馬人参をぶら下げられているだけです。まさに、米国にお金を貸して、日本のものを消費してもらい、お駄賃をもらうような、戦後から連綿と続く一蓮托生の関係が強まっているだけです。

世界は持ちつ持たれつではありますが、もう少し自主自立の道はないものでしょうか・・・

東京金価格は4,700円台を中心とした持ち合いになって1周間が経とうとしております。現状ではいまだ長期上昇トレンドに変化はないと考えております。ただし、先週末時点での考え方通り、現時点で4,800円台後半まで回復できていない以上、中期短期的には下振れリスクが台頭してきていると考えるべきだと思います。今後は4,800円台ではある程度買い建玉を軽くしておくことをお勧め致します。建玉枚数を少なくしておくことで、今後の下落時によりチャンスを捉えやすくなると思います。

経済指標・要人発言
米 Q4GDP【速報値】(前期比)前回-0.1% 予想+0.5% 結果+0.1%
米 Q4個人消費【速報値】 前回+2.2% 予想+2.3% 結果+2.1%
米 新規失業保険申請件数【万件】 前週36.6 予想36.0 結果34.4
遠藤 豪

SPDR GOLD SHARES・ETF残高 1254.49(28日)1258.40
リースレート -0.07%(28日)-0.06%

CFTC大口投機家 買越 103,651枚(19日時点) 先週 買越 126,835枚
⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統