【NY市場】 2013/7/9
NY金 1245.90 +11.00 +0.88%
NYダウ 15300.34 +75.65 +0.49%
ドル円 101.15 +0.17
ユーロドル 1.2781 -0.0089
【東京市場】 2013/7/10
夜間/始値・高値・安値・終値
4,090円 4,096円 4,035円 4,046円
日中/始値・高値・安値・現在
4,065円 4,066円 4,020円 4,038円

SPDR GOLD SHARES・ETF残高 939.75 (9日) 946.96
リースレート1ヶ月 0.26 (9日) 0.18

金売りプラチナ買いのサヤ取りは昨日の440円あたりを最大幅として、少しずつ縮小しはじめております。ファンダメンタル的に買われやすいプラチナですが、世界的な市場規模としましては金と比べて雲泥の差があります。NY市場での取組は金42万枚に対して、プラチナは7万枚です。ただし、面白いことに金は2010年の60万枚から年々減少傾向にあるものの、プラチナは昨年11月以降、取組高を約2倍にまで増やしてきております。

丁度この時期から円安ドル高が進み、需給いおいてはジョンソンマッセイから需給逼迫の見通しが出されました。450円ほど金価格がプラチナ価格を上回っておりましたが、現在では逆に450円ほど金価格が下回ることとなりました。

金とプラチナのサヤ取りの判断には様々な判断材料があります。量的緩和縮小、金融緩和から金融引き締めへの転換はまだまだ先の話ですが、相場は常に先取りして動いてゆく以上、いまだ始まっていない金融緩和縮小を想定してどの辺りの価格差に収まるのかということを考える必要があります。

ここ最近の金価格とドル、債券、株式、原油などその他の金融商品と比較してみますと、プラチナの上昇が出遅れていると言えます。その他金融商品と同等まで価値が戻ってゆくならば、プラチナと金の価格差は1000~1500円ほどへ広がる可能性があると考えております。中国の景気減速、シャドウバンキング問題などによって、ゴム同様にいまだプラチナの上値を抑えられている感もありますが、どこかで急展開する可能性があるのではないかと考えております。

本日は金、プラチナ共に昨日の急上昇の反動安となっておりますが、ともに下値がやや硬くなってきている雰囲気を感じます。相変わらず、ETFは減少しておりますが、リースレートはこのところ上昇中です。目下の現物が不足しているということで、現物価格のほうが先物価格よりも高くなっているということです。実際のNY市場の価格は目立って逆ざやになっておりません。

金のETFの仕組みや本当の金現物の総量の話になってきますと、胡散臭い話もあり何が本当かわからなくなります。それよりも、そもそも我々が取引している東京商品取引所の金価格が上がるのか下がるのかとういうことであり、その市場において最大の影響力を持つものは投機資金、ファンドの方向性です。

現状では、NY金において公表されておりますファンドの買い越しは大きく減少しており、売り越しにまで転じてはいないものの、売り残高は過去最高値まで増加しております。買い方の手仕舞い売りが更に価格を押し下げるのか、それとも売り方の買い戻しによって価格が上昇するのかといった場面であると考えられます。今週末に公表されるファンドの建玉状況では、現在の価格の推移を見る限りではやや買い戻しが起こり、買い越し残高が増えていることが予想されます。売り方の買い戻しが上昇要因である以上、継続的な上昇は望めません。

先週末の雇用統計の内容にもありましたように、米国経済は徐々に回復の足取りをしっかりとさせてきており、早ければ今年9月頃から量的緩和の縮小が始まるとされております。まだ量的緩和縮小が話題に上がっている段階でここまで値を崩した金です。実際に縮小が始まる頃には一体いくらまで下がっているのか?ということになりますが、最大で1,000ドル程度、東京価格3,500円あたりを想定しております。

ただし、現状ではまだ何も実施されていない段階で、もうすでにQE2が始まる前辺りまで金の価値は下落しています。ある意味織り込み済みと言えます。売るならばもう少し戻りを見極めてからが良いと考えております。ただし、中長期的に上がってゆく事が想定しにくいため、買うならば金よりもプラチナの方が良いと思います。

本日の想定レンジ 高値圏4,050~4,100円 安値圏3,930~3,970円

FOMC議事録公表(6月18日・19日分)

遠藤 豪

CFTC大口投機家 買越 20,751枚(2日時点) 先週 買越 34,152枚
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