【NY市場】 2013/6/14
NY金 1387.60 +9.80 +0.71%
NYダウ 15070.18 -105.90 -0.70%
ドル円 94.09 -1.29
ユーロドル 1.3343 -0.0030
【東京市場】 2013/6/17
夜間/始値・高値・安値・終値
4,249円 4,266円 4,205円 4,221円
日中/始値・高値・安値・現在
4,227円 4,254円 4,222円 4,245円

SPDR GOLD SHARES・ETF残高 1003.53 (14日) 1003.53
リースレート1ヶ月 0.03 (14日) 0.04

ここ最近の相場の動きは、非常に展開が早いと言えます。ある一定の下げ幅に対して、またはポイントとなる価格に順行して『下げれば売り、売り、売り』『上げれば買い、買い、買い』といった売買の影響が非常に大きくなっております。

通常ストップロスと呼ばれるもので、現在の建玉に対する反対方向への動きへの対処(守り)として、細かな設定は様々ですが、プロの間でもよく使われる手法です。それを、決済方向へ使うのではなく、建玉する方向、つまりは攻めに使う事が行われております。攻撃的なファンドがよく使う手法です。

金相場に限らず、FX、株式すべての金融市場においてそのような攻撃的な高速コンピューター取引が市場を席巻しております。突然表れた取引ではなく、何年も前からずっと行われている取引ですし、禁止された取引形態でもありません。急激な相場展開のきっかけをつくっている者を悪者呼ばわりする方もいらっしゃいますが、彼らだけで相場が成り立っている訳ではありませんし、いつもいつも彼らの取引が儲かっている訳ではないのです。

では、ここ最近はなぜ彼らの動きによって相場が大きく動いてしまうようになったのでしょうか。

その最大の理由は、中長期投資を目的とした資金がこれまでの市場から逃げ出し、米国株式市場など景気関連へ流入、またその他は世界経済の次の展開がはっきりするまで身を潜めている為と言えそうです。つまり、流入している市場であっても大規模な資金は移動したばかりであり、じっくり根を張って運用している状況でもありませんし、流出した市場に残った参加者は短期投資を目的とした資金がほとんどであり、その資金の受け皿がないため一方的に相場が動いてしまうといった現象が起こっていると考えられます。

例えば、東京金において昨年末の取組は15万8千枚あったものが、現在では35%減の10万3千枚へ2011年の4月以来の低水準です。NY金は2010年11月の64万枚から42%減の37万枚へ減少しております。しかも、5月末には約1週間で45万枚から現在の37万枚まで8万枚の減少となっております。

ファンド運用者も方向性を定める事が難しくなってきていると考えられ、彼らの大きな資金の流出入が起こる度に不安定な市場となります。18、19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での内容に注目が集まっており、この内容次第では大きな波乱があるかもしれません。

先週木曜日のWSJ(ウォールストリートジャーナル)では、FRBウォッチャーとして有名なヒルセンス記者が米国の利上げ観測、金融緩和縮小を否定する内容の記事を乗せた事から、市場は落ち着きを取り戻しました。たった一人の記者の記事で、市場が反応してしまう訳です。それほどまでに市場参加者はFRBの金融緩和継続を疑っているという事でしょう。

現在のNY金、東京金の取組高はNYで1,000ドル前後、東京で3,700円前後の売買を行っていた頃と同じ枚数です。価格はより少ない売り買いで現在の1,300ドル、4,200円台が成り立っている訳です。これを相場力学的に考えるならば、劇的な資金流出が起これば話は別ですが、少しでも資金流入が起こるのならば簡単に反発しそうな状況であるとも考えられます。

ただし、大勢は下げトレンドと思います。ストップロスを設定した上で、買いチャレンジすることで底値が買える可能性もあると言えそうです。市場は出来るだけ自由であるべきです。神の見えざる手が働くはずです。使いようによってはストップロスは、自分を助けてくれる役立つ機能だと私は思います。

本日の予想レンジ 高値圏4340~4430円 安値圏4180~4250円

遠藤 豪

本日の経済指標・要人発言
米 6月NY連銀製造業景気指数 前月-1.43 予想±0.00
G8首脳会議(18日まで)


CFTC大口投機家 買越 59,005枚(10日時点) 先週 買越 61,200枚
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