【NY市場】 2013/3/18
NY金 1604.6 +12.00 +0.75%
NYダウ 14452.06 -62.05 -0.43%
ドル円 95.21 -0.06
ユーロドル 1.2956 -0.0120
【東京市場】 2013/3/19
夜間/始値・高値・安値・終値
4,901円 4,946円 4,896円 4,941円
日中/始値・高値・安値・現在
4,940円 4,945円 4,934円 4,935円
預金課税といった異常事態に対して、取り敢えず市場は理解し、落ち着きつつあるようです。ここ最近までの欧州での安定は、ECBによる国債買い支え機構としての準備が整ったことと、ユーロ圏の重債務国の緊縮財政策の順守、そして今以上の債務が表面化しないことが前提条件といえます。その内容がここへきて揺らぎ始めていると言えそうです。
ECBの市場安定化へ向けての姿勢に変化はありません。しかし、イタリアの総選挙を境にして、不安定な連立政権を余儀なくされている状況はいまだ解決されておりませんし、先週末から始まったキプロスの銀行の資本増強問題についても、昨晩の議会採決は見送られ、本日再び再検討されるようです。この発端は、ユーロ圏財務相会合にて、キプロスに対してユーロ圏が100億ユーロの支援をする代わりに、預金者にその負担を持ってもらおうというものです。
我々日本人の感覚からしますと預金に対して7%も10%も税金を取られるなど、とんでもないことであるかのように見えますが、実はそうではありません。ユーロ圏では各国おいて、それぞれに国債があり、銀行預金に対しても同様にその金利に準じたものが適用されております。簡単に言いますと、不安定な国の銀行金利は高く、安定している国の金利は低いのです。ユーロ圏ではドイツやオランダの金利は低く、逆にギリシャやキプロスの金利は非常に高いのです。金利が高い分、デフォルトリスクが有るということです。
キプロス中央銀行のデータによれば、キプロスの銀行普通用金に対して、ここ5年で少なくとも24%の利息がついたようです。これは、ドイツのほぼ2倍ということです。
『お国、銀行の一大事であり、今まで預金金利で良い思いをしてきたのだから、少しくらい税金で協力しなさい』ということなのでしょうが、もともとキプロスの国民は金利で儲けようとして銀行を利用してきたわけではありません。実際は、ギリシャやキプロスといった不安定な国の高金利を狙った投機資金が良い思いをしてきたと言えます。とはいえ、彼らも彼らでデフォルトという大きなリスクを背負ってきたわけですし、なにより銀行はその資金のお陰で助かってきたわけです。欧米先進国の大手投資銀行などは政治力を持っており、いくらかの不公平はあるでしょうが、本質的に金融市場は平等です。
現状では、ユーロ不安が再燃しつつあります。ユーロ圏は、米国、日本、英国などのその他の先進国に比べ比較的高めの金利を維持して来ました。その分、資金は供給され続けてきました。ただし、金利以上の成長をつくってゆかなければどこかで破綻してしまいます。
キプロスといった世田谷区よりも人口が少ない小さな国で始まった問題が、ユーロ圏全域への取り付け騒ぎに繋がる可能性は非常に低いと考えられます。しかし、そうなる気配が見えた時には、ECBが更なる大規模な緩和策を提案することとなることとなるのでしょう。ところが、毎度のように問題はドイツなどの財政が健全な国との鬩ぎ合いということになります。はっきりしない泥仕合が続くことも予想されます。
これ以上拡大するかどうかは別にしましても、まだまだ金融緩和状態は当面続く可能性が高いでしょう。金は不安に対して上昇し、安定に対して落ち着いてゆきます。しかし、ユーロ不安が強く、比較的米国が安定している現状では、金よりも株式市場への資金流入が、金よりもドルへの資金流入が強いのではないかと考えております。
基本路線として上昇トレンド継続としながらも、金そのものの連続する上昇力はそれほど強くないと判断しており、暫くは安値で買って売り抜けるような買い主体の逆張り的売買を続けたいと思います。昨日の場面では、指値まであと数円足らず、買いそびれてしまいましたが、本日もこのあたりの指値を継続してゆく予定です。
本日の経済指標・要人発言
キプロス 日本時間午前一時、預金課税についての議会採決
英 2月CPI 前月+2.7% 予想+2.8%
英 2月CPI(コア) 前月+2.3% 予想+2.2%
独 3月ZEW景況感指数 前月+48.2 予想+48.1
米 2月住宅着工【万件】 前月89.0 予想91.5
遠藤 豪
金
SPDR GOLD SHARES・ETF残高 1219.45(18日)1233.00
リースレート -0.05%(18日)-0.06%
CFTC大口投機家 買越 114,507枚(12日時点) 先週 買越 107,587枚
⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統
NY金 1604.6 +12.00 +0.75%
NYダウ 14452.06 -62.05 -0.43%
ドル円 95.21 -0.06
ユーロドル 1.2956 -0.0120
【東京市場】 2013/3/19
夜間/始値・高値・安値・終値
4,901円 4,946円 4,896円 4,941円
日中/始値・高値・安値・現在
4,940円 4,945円 4,934円 4,935円
預金課税といった異常事態に対して、取り敢えず市場は理解し、落ち着きつつあるようです。ここ最近までの欧州での安定は、ECBによる国債買い支え機構としての準備が整ったことと、ユーロ圏の重債務国の緊縮財政策の順守、そして今以上の債務が表面化しないことが前提条件といえます。その内容がここへきて揺らぎ始めていると言えそうです。
ECBの市場安定化へ向けての姿勢に変化はありません。しかし、イタリアの総選挙を境にして、不安定な連立政権を余儀なくされている状況はいまだ解決されておりませんし、先週末から始まったキプロスの銀行の資本増強問題についても、昨晩の議会採決は見送られ、本日再び再検討されるようです。この発端は、ユーロ圏財務相会合にて、キプロスに対してユーロ圏が100億ユーロの支援をする代わりに、預金者にその負担を持ってもらおうというものです。
我々日本人の感覚からしますと預金に対して7%も10%も税金を取られるなど、とんでもないことであるかのように見えますが、実はそうではありません。ユーロ圏では各国おいて、それぞれに国債があり、銀行預金に対しても同様にその金利に準じたものが適用されております。簡単に言いますと、不安定な国の銀行金利は高く、安定している国の金利は低いのです。ユーロ圏ではドイツやオランダの金利は低く、逆にギリシャやキプロスの金利は非常に高いのです。金利が高い分、デフォルトリスクが有るということです。
キプロス中央銀行のデータによれば、キプロスの銀行普通用金に対して、ここ5年で少なくとも24%の利息がついたようです。これは、ドイツのほぼ2倍ということです。
『お国、銀行の一大事であり、今まで預金金利で良い思いをしてきたのだから、少しくらい税金で協力しなさい』ということなのでしょうが、もともとキプロスの国民は金利で儲けようとして銀行を利用してきたわけではありません。実際は、ギリシャやキプロスといった不安定な国の高金利を狙った投機資金が良い思いをしてきたと言えます。とはいえ、彼らも彼らでデフォルトという大きなリスクを背負ってきたわけですし、なにより銀行はその資金のお陰で助かってきたわけです。欧米先進国の大手投資銀行などは政治力を持っており、いくらかの不公平はあるでしょうが、本質的に金融市場は平等です。
現状では、ユーロ不安が再燃しつつあります。ユーロ圏は、米国、日本、英国などのその他の先進国に比べ比較的高めの金利を維持して来ました。その分、資金は供給され続けてきました。ただし、金利以上の成長をつくってゆかなければどこかで破綻してしまいます。
キプロスといった世田谷区よりも人口が少ない小さな国で始まった問題が、ユーロ圏全域への取り付け騒ぎに繋がる可能性は非常に低いと考えられます。しかし、そうなる気配が見えた時には、ECBが更なる大規模な緩和策を提案することとなることとなるのでしょう。ところが、毎度のように問題はドイツなどの財政が健全な国との鬩ぎ合いということになります。はっきりしない泥仕合が続くことも予想されます。
これ以上拡大するかどうかは別にしましても、まだまだ金融緩和状態は当面続く可能性が高いでしょう。金は不安に対して上昇し、安定に対して落ち着いてゆきます。しかし、ユーロ不安が強く、比較的米国が安定している現状では、金よりも株式市場への資金流入が、金よりもドルへの資金流入が強いのではないかと考えております。
基本路線として上昇トレンド継続としながらも、金そのものの連続する上昇力はそれほど強くないと判断しており、暫くは安値で買って売り抜けるような買い主体の逆張り的売買を続けたいと思います。昨日の場面では、指値まであと数円足らず、買いそびれてしまいましたが、本日もこのあたりの指値を継続してゆく予定です。
本日の経済指標・要人発言
キプロス 日本時間午前一時、預金課税についての議会採決
英 2月CPI 前月+2.7% 予想+2.8%
英 2月CPI(コア) 前月+2.3% 予想+2.2%
独 3月ZEW景況感指数 前月+48.2 予想+48.1
米 2月住宅着工【万件】 前月89.0 予想91.5
遠藤 豪
金
SPDR GOLD SHARES・ETF残高 1219.45(18日)1233.00
リースレート -0.05%(18日)-0.06%
CFTC大口投機家 買越 114,507枚(12日時点) 先週 買越 107,587枚
⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統