【NY市場】 2013/1/30
NY金 1679.9 +19.10 +1.14%
NYダウ 13910.42 -44.00 -0.32%
ドル円 91.08 +0.36
ユーロドル 1.3567 +0.0077
【東京市場】 2013/1/31
夜間/始値・高値・安値・終値
4,895円 4,944円 4,888円 4,931円
日中/始値・高値・安値・現在
4,920円 4,930円 4,918円 4,917円

昨晩はここ最近のドル円の影響ではなく、久しぶりに金そのものが急上昇となりました。しかも、要因はFOMCではなく、米国GDPによるものでした。昨日22時過ぎに米国で発表された民間の給与計算会社ADPによる1月の雇用統計は、前月をも予想をも上回る好調な数値となりました。ところが、その15分後に発表された第4四半期のGDPは予想をはるかに下回る3年ぶりのリセッションを示す-0.1%という数値となりました。これによって、ドル円はドル安に30銭程度、瞬間91円割れまで円高ドル安へ振れたものの、金融緩和を推し進める円は買われにくく、代わりに最近は安定的に推移しているユーロへと資金が流れることとなりました。そこで、ドル円は拮抗した状態であったものの、ユーロ買い、金買いと昨年までの金高を演出して来た、黄金パターンが金価格を押しあげることとなりました。

円高にはならないドル安、最終的にユーロが買われることとなり、ドル安はドル建て金価格を上昇させ、円安でも円高でもないため、東京価格にはストレートにドル建て金の上昇が反映されます。これが、東京金の最も上昇するパターンです。やはり、ドル建て金が上昇することが金上昇の最高パターンであり、円安ドル高は強い上昇要因とはなりません。

昨年あたりから米国経済が大きな山場を乗り切るまで期限なくQEを続けるという強い姿勢と回復に向かってゆくとの期待、そして日本が大規模な量的緩和に踏み切ったことにより、資金の逃避先が円からドルへと変わりました。これによって、ドルとユーロが拮抗しながら、円売りとなり、ドル建て金は上昇力を失いました。そんな米国経済回復基調の幻想から目を覚まさせる久しぶりの米国経済悪化を明確に示す内容に、ドル安、東京金は大きく上昇することとなったわけです。

ところがGDPが景気悪化を示す内容であったにもかかわらず、ダウ平均もわずか44ドルの0.3%の下げ、商品市場の中心であるNY原油はプラスで終わっています。これに対しては、FOMCでの資産買入850億ドルを続けるといった流動性供給が価格の下支えとなったと考えられます。DGPの発表とFOMCの日付がずれていれば、ある程度の調整安が見込めたと思われますが、一日で景気悪化とその対策が示され、その内容は市場には若干プラスに働いております。市場はFRBを信じています。このFRBが負けないという神話が崩れた時に、ドルは大暴落し、金は大暴騰となります。どこまでこの無限の量的緩和を続けるのか恐ろしい結末にならなければよいのですが・・・。そんな動きが見え始めたときはリーマンショックのリベンジをさせていただこうと思っております。

ただし、米国はまだまだ市場を支え続けます。売りはあくまで軽めに、基本は買いで売買をこなしていく計画です。余談ですが、原油、ガソリン、灯油など石油関連には世界的に大きな外資系の投機資金が価格を押し上げております。最近、東京の石油製品の価格がかなり割高に推移している状況ですが、彼らが巨大な資金をバックに取組の3分の1ほどを買い占めている状況です。これも量的緩和の末端の現象です。高すぎるから売り、安すぎるから買いという農耕民族的な考えは、狩猟民族である欧米投機ファンドには通用しません。持論を第一にして大きな潮流に逆らうよりも、それを見極め乗ってゆくことが相場で生き残る重要な要素の一つです。

相場からは、多くのことを学びます。自分と向き合い、いつも反省させられるからです。人生は自分が納得出来れば幸せであるにも関わらず、自分の納得の行かないことでも受け入れなければ殺されてしまうことがあるのも相場です。適度、ほどほど、無理の無いといったことは、時間が掛かりますが着実です。暴騰暴落相場は危険ですが、短期間で大きく儲かります。何事も見極めですかね。

経済指標
米 1月ADP雇用統計(前月比)【万人】 前月+18.5 予想+16.5 結果19.2
米 Q4GDP《速報》(前期比年率) 前回+3.1% 予想+1.1% 結果-0.1%
米 Q4個人消費 前回+1.6% 予想+2.1% 結果+2.2%
米 Q4コアデフレータ 前回+1.1% 予想+0.9% 結果+0.9%
米 FOMC政策金利 前回0.25% 予想0.25% 結果0.25%
遠藤 豪

SPDR GOLD SHARES・ETF残高 1328.09(30日)1328.09
リースレート -0.10%(30日)-0.10%

CFTC大口投機家 買越 151,897枚(22日時点) 先週 買越 145,116枚
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