NY金 1589.10 +10.20 0.65%
NYダウ 12736.29 -36.18 -0.28%
ナスダック 2931.77 -5.56 -0.19%
ドル円 79.60 (16:18現在)

米雇用統計の影響から急落となった週末の動きから、週明けの欧米市場は比較的穏やかな動きであったと言えます。

昨晩よりユーロ圏財務相会合が始まっており、内容としましては先週末のEU首脳会談での決定事項に対して詳細を詰める役割を果たしております。

決定事項はいくつかあったわけですが、切羽詰まった問題として、スペインでの銀行問題において、ユーロ圏全体の公的基金による初の銀行への直接資金注入が行われる予定です。初めてのケースであるため様々な想定下でのルール作りが必要なようです。先週はESM(欧州安定化メカニズム)がその返済における優先権を放棄することを、ドイツ政府が容認したことが話題となりましたが、当の銀行が返済不能となった時にスペイン政府からその保証を取り付ける事が出来るのかといった、今までより根本的な問題に直面しているようです。

しかし、それもよく考えればおかしな話で、スペイン政府がその資金の保証をするのであれば、そもそも銀行への直接資本注入は必要ないわけで、スペイン政府が借りれば良い話です。ところが、始めから政府が借りてしまうと、スペインの財政再建計画として2013年までに財政赤字をユーロ圏ルールGDP比3%以下にするといった目標が順守出来なくなることがあるのかもしれません。

取り敢えずは、最終的には政府が責任を取るとして、この融資はなされると思われます。とはいえ、財政再建を行って行く上で、スペイン政府はかなり厳しい財政緊縮策をとってゆく必要があり、景気回復は難しく、銀行も今回のESMによる資本注入だけでは立ち直れない可能性が高いと思われます。私は、最終的にはスペイン政府が責任を取らざるを得なくなるのではないかと思います。スペインもそれはわかっていると思います。

そうなりますと、財政再建もままならなくなり、いよいよスペイン政府本体への支援の話が出てくることになります。そして、その支援額は現在のEFSF(欧州金融安定ファシリティ)、ESMではとても足りない金額になってくると思われます。その時がユーロ圏崩壊の危機となると考えております。これが私の考える、最も可能性の高いシナリオです。

そもそもESMも完全に出来上がっているわけではなく、これから各国の議会での承認や、その資金の払い込みが行われる必要があります。こちらも、ドイツ政府は債務国側にやや歩み寄りの姿勢を示しておりますが、国内金融機関などは猛反発しているようです。当たり前のことですが、泥船は早く見限ってしまったほうがいいのかもしれません。時間稼ぎの議論を続けているだけです。ギリシャでも、選挙は無事終わったものの、財政緊縮策については与党内でもまとまっておりません。時間稼ぎしかしていないEUは、時間の問題だと思います。

しかし、最注目はアメリカ経済です。

金を方向付ける要因は色々とありますが、私の考えでは最大要因として量的緩和が行われない限り、金価格は下げ基調を強めて行くと考えております。そのなかで、アメリカの景気回復が見られれば大きなトレンドが下落基調へ変化してゆくと思いますし、逆に景気悪化となれば、FRB(米連邦準備理事会)が自棄になって量的緩和第3弾を実施するまでじりじりと下げる形となるか、もしくは金融市場が一斉にリスクオフとなり株式、ドル、原油、金までもが大暴落し、パニックがやや収まったあたりから、セーフヘブンとして金の急騰、大暴騰が始まるといったようなシナリオを想定しております。

私は、戻り売り推奨です。

⇒海外価格換算サイト海外最新値からの国内価格は?


世界ETF残高 1594.34(9日)1595.99
リースレート -0.09%(9日)-0.10%

CFTC大口投機家 買越 137,215枚(3日時点) 先週 買越 122,619枚
⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統