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EUサミットでは、財政協定の強化とESM(欧州安定化メカニズム)の前倒しが正式合意され閉幕となりました。期待されていたギリシャの債務交換交渉についてはサミットで道筋が示されることもなく、いまだ協議中のようです。ギリシャはすでに死に体であるにもかかわらず、無理やり延命治療を行っている状態です。CDSが破裂することで、ユーロ圏の政府がこうむる被害は帳簿上の金額以上のマイナスになるはずです。EUだけでなく、アメリカ、日本へも同様に影響が出ると思われます。

ギリシャの債務危機とはいったいどういう事なのでしょうか。言葉や概念ではなんとなくわかりますが、実際に金融市場ではどのような動きとなっているのでしょうか。「国債」について、少しおさらいもかねて頭の中を整理してみたいと思います。ギリシャやポルトガルの国債の利回りが急騰していると言いますが、そもそも「利回り」とはなんでしょうか。

「利回り」とは、お金を貸し借りすること自体に対する「価値」といえます。簡単には「金利」です。お金を貸すことにそれほど「価値」がないということは、誰でもお金を貸してくれる状態です。そして、誰でも簡単にお金が借りられる状態であれば、そこにつく「価値」、「プレミアム」は低くなります。そして、現在はその「プレミアム」が高い状態であり、誰もお金を貸したくない、または借りたい人が多すぎる状態です。貸したお金が返ってこない可能性が高ければ高いほど、当然誰もお金を貸したがりません。そこで、お金を借りたい人は、「プレミアム」を引き上げることで、貸してくれる人を探すわけです。ですので、国債利回り低下とは、国債の売れ行きが良く、お金を貸しても良い人(金額)が多かったということで、当然売れ行きが良いもの、人気のあるものは価格が上がります。これが国債価格上昇や国債利回り低下といった、『上昇なのに下落』といった言葉で国債が良くわからなくなる原因です。「利回り」「金利」「プレミアム」は同じ意味となります。

ギリシャは今までたくさんのお金を借りています。現在では10年間お金を借りるのに35%の「金利」を上乗せしなければ、お金を貸してもらえないほどになってしまっております。現在の債務交換交渉は「プレミアム」を支払う事を約束にして何とかお金を貸してもらったにも拘らず、そのプレミアムの6割~8割をなかったことにしてほしいとしております。貸したほうからしますと、当然デフォルトしないといった読みもあったのでしょうが、大きなリスクを負ってギリシャ国債を買ったわけです。そういう意味では、今更無かったことにと言う事はとんでもない話です。ギリシャの債務残高はGDP比では143%と非常に高い数値となっております。今のギリシャにお金を貸すのはECBなど公的機関か闇金融の様なファンドしかいないと思います。しかし、私はデフォルトはないと思っております。

話は変わりますが、われわれ日本政府の債務残高はGDP比213%と単純に数字だけではあのギリシャを大きく上回っております。財政は破たんしていると言えますが、なぜ日本の政府はデフォルトしないで済んでいるのでしょうか。ギリシャとの大きな違いとして、政府の保有資産が債務残高を上回っていることと、債権者のほとんどが日本国内の資金で消化されていることがあげられます。では、どうなったらデフォルトするのでしょうか。

今は、日本がデフォルトすると本気で思っている国民はまずいないと思われます。そのため、国民は銀行や郵便局にお金を預けっぱなしにしており、いつ行ってもお金が引き出せ、今後も変わらず日本銀行券が使用できると信じているからです。しかし、そうなったことを予め想定しておくことは大切なことです。

日本がデフォルトするとなれば、日本人はいやおうなしに巻き込まれてしまいます。現在の日本では今日の食事に困るような人はほとんどおりません。そのため皆、「誰かが何とかしてくれるだろう」といった、感覚で政治を見ている人が多いのではないでしょうか。完全に自転車操業である今の日本の財政状態を放置すれば、必ずデフォルトが起こると思われます。そして、日銀を含め、日本政府を信用できなくなったときには、誰も日本銀行券など欲しがりません。そのときは、円は暴落、金は暴騰となります。このような問題を真剣に考えるてみましても、愛国心の持てない今の日本に対して国債を買う気にもなれません。私は日本の増税路線の政策には反対ですが、まず景気回復がなされた暁には、財政再建といった増税も当然受け入れて行く必要があると思っております。

悲しいかな、金を買うか、国外に移住するかといった事になってしまうのでしょうか。そうならないことを願っております。

売買方針は変わらず、金、プラチナ共に調整安を待っております。

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海外最新値からの国内価格は?


ETF残高 1568.01(30日)1568.01
リースレート -0.25%(30日)-0.27%

CFTC大口投機家 買越 142,223枚(24日時点) 先週 買越 136,029枚
⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統