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先週末は、フィッチレーティングスがイタリア、スペイン、ベルギー、スロベキア、キプロスの5カ国の格下げを発表しました。あらかじめ予想された内容であったため、市場に対する大きな影響はなく、イタリア国債入札が順調に消化されたことなど前向きな内容も下支え要因となっているようです。

ギリシャの債務交換交渉は、いまだ明確な報道はなく、ロイター通信によれば30日までに合意することが出来ず、ギリシャ向けの第2次支援の実施が承認されない可能性が高いとしております。また、ブルームバーグやダウジョーンズからは、今週内に合意がなされる可能性が高いとしており、また、その内容も債権者である金融機関が譲歩するような内容となっており、もしそれが本当であれば裏で何かしらの条件のようなものが取り交わされているように考えられます。

以前よりドイツが主張しているように、トロイカ(EU、ECB、IMF)の当局者はギリシャの財政に関わる大きな構造改革に介入する必要性を語ったようです。数日前、ギリシャはこのような政府介入に対して拒否する姿勢を示しましたが、デフォルトをすれば当然強制的にIMFなどの介入があるわけで、すでにデフォルト状態ともいえるギリシャが今更、寝ぼけたことを言っているようにも思えます。恐らく、トロイカの言う構造改革がなされることとなるのでしょう。

今年は選挙イヤーと言う事で、アメリカ、ロシア、中国、フランス、韓国とった大国で指導者選びが行われます。先日、台湾(中華民国)ではすでに総統が決まり、3月のロシア大統領選挙が終われば、次はフランスの番となっております。EU主要国のフランスでの大統領選挙の行く末は、債務問題の対応、課題解決において、非常に重要となります。昨日の会見で、サルコジ大統領は雇用の拡大や増税、企業の競争力強化、中小企業に対する融資支援を表明したようです。現時点の世論調査でのサルコジ大統領の支持率は、対立候補と比べ大幅に下回っているようです。もし、サルコジ大統領から、最有力候補でありますオランド氏が大統領になるようであれば、再びドイツとの関係性も含め、EU内での議題決定に時間が掛かるように思われます。また、オランド氏がサルコジ氏に比べ財政支出を大幅に増やし、雇用創出を第一を公約に掲げている辺りからも、ユーロ圏とのPIIGS支援体制の調和がスムーズに計られるかどうかが疑問です。

今晩行われるEUサミットでは、特に新しい内容の取り決めは予定されておらず、昨年末のサミットで決定したESM(欧州安定化メカニズム)の稼働を1年早め今年7月からとすることや、それまでのEFSF(欧州金融安定ファシリティ)を引き継いで、更に5000億ユーロの支援枠を拡大するといった内容を承認するかどうかといったことが主題となりそうです。それ以外には、財政規律の厳格化、金融規制についても、その進展に注目したいところです。

先週のFRBの金融緩和の長期化の影響による金相場急上昇はいったん終了と言えそうです。FRBの発表では、インフレ率の目標を2.0%に設定するといった、先月、先々月には無い内容がQEを連想させたところもあるようですが、11月から続いております長期金利抑制のためのツイストオペが今年6月に終了することに変更はなく、それ以降の政策について、「ツイストオペが継続されるのか」、もしくは「QEが発動されるのか」わかりません。終了前の4月24日、6月19日のFOMCを終えるまでは、先走らず、慌てず、過剰流動性相場については岡目で眺めて行きたいところです。

確かに先行き金融緩和方向の政策が続きそうですが、忘れてはならない事が金融緩和によって景気回復の兆しが見えるようになれば、その逆の金融引締めといった出口戦略へのカウントダウンも始まるわけですし、そういったバランスもよく注意しながら、過剰流動性による金の上昇相場を見て行く必要がありそうです。今後は景気回復を目標とした過剰流動性といった順序からしますと、景気銘柄としてプラチナや銀のほうが下落リスクは低いように思います。この考えの根底には、アメリカは当然のことながら、ユーロも崩壊しないであろうといった考えがあります。これが違ってしまえば、金のほうが買い目となるでしょう。

現時点では、金、プラチナ共に調整安を待っております。

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海外最新値からの国内価格は?


ETF残高 1568.01(27日)1558.04
リースレート -0.27%(27日)-0.27%

CFTC大口投機家 買越 142,223枚(24日時点) 先週 買越 136,029枚
⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統