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(17:00現在)

注目された雇用統計は前回をも予想をも大きく上回る非農協部門雇用者数+20万人、失業率が0.2%ダウンの8.5%となりました。しかし、EU圏では引き続きウニクレディットが売られ株価は19年ぶりの安値を更新した昨日から更に下げ幅を拡大したこともあり、EU株式市場は本日も下げ、DAX(ドイツ)に至っては4日連続の下げとなりました。メルケル独首相とサルコジ仏大統領の会談ではギリシャの第2次支援については、昨年10月に決まった1300億ユーロの枠内からなされるとされておりますが、債務交換に関する民間部門との協議がまとまらない場合は次回の融資をできないと明言し、土壇場で問題を起こしかねないギリシャに対して、前もってプレッシャーを掛けたと思われます。

アメリカのQEが今後の金の上昇を裏付ける最大のファンダメンタルとなると考えられますが、アメリカのQEはアメリカ経済の悪化がなければ発動されません。となりますと、結局はEU発の金融パニックがあってからの可能性が高いと思われます。そうなりますと、今後もアメリカよりもEUの動きに注目してゆかなければいけません。

今晩はメルケル首相とIMFのラガルド専務理事との会談が非公式で行われ、20日には独仏伊首脳による三者会談が、23日にはユーロ圏財務相会合があり、30日にはEUサミットとなります。また、12日にはイタリア短期国債とスペイン3年国債、13日にはイタリアの5年債の入札があり、いまだイタリアの国債利回りは高止まりしており、イタリアの資金調達懸念が常に付きまといます。

現在のEU金融情勢は、昨年末の中銀による米ドル資金供給オペ金利引き下げや、ECBによる利下げ、3年物資金供給オペ、国債買取りなどによって何とか保たれておりますが、経済というものは生き物であり瞬時にその問題が解決されるわけもなく、じわりじわりと最低限の予防線をつくっているのではないかと考えております。そして、今年の7月に発足するESM(欧州安定メカニズム)もその一つです。現在のEUに必要なものは、量的緩和の様なホットマネーに化けやすいものではなく、危機時の明確な受け皿や各国の協調、規律といった安心感であると思います。それが、長期投資に結び付き、住宅価格や企業の設備投資に向かい、本当の回復の一歩につながるのではないでしょうか。

経済アナリストのほぼすべての方々は更なる悪化を予想しております。しかし、相場の世界には『陰の極』という言葉があり、10人中10人が相場の下落を予想したときは間もなく相場が上昇に向かう時期であるとし『陰極まれば陽転す』といった易経の言葉にもあるような事が起こります。とはいえ、安いからと言って慌てて買ってはいけません。あくまで、その時期が近いという程度の感覚で相場を捉え、買うにしましても「試し買い」といった斥候の様な売買に抑えておくことが大切です。

先の事は誰にもわかりません。自分の考えに従い一歩を踏み出す勇気、そして間違えればすぐにその誤りを認める勇気、再び仕切りなおす勇気が大切です。本格的に自分の考えと相場の動きがあってきた時には勝負の時となるでしょう。ちなみに私は、EU圏でいくつかの銀行がデフォルトを起こしても、まだまだ世界恐慌のような状況が起こるには早いように思われます。

金はいまだ不安定な状態です。単純な上昇相場ではないと思います。もう少し、様子を見るべきではないでしょうか。現在ではむしろ景気関連銘柄として、最も低迷しているプラチナやゴムに妙味はあるのかもしれません。じっくり冷静に行きたいものです。


ETF残高 1551.50(9日)1551.50
リースレート -0.23%(9日)-0.25%

CFTC大口投機家 買越 130,971枚(3日時点) 先週 買越 130,788枚

⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統