NY金     1597.90   +20.70   1.31%
NYダウ   11866.39    -2.42   -0.02%
ナスダック  2555.33   +14.32   0.56%
ドル円      77.95   ( 15:40 現在)
週末のNY金市場は前日の急落を受けての投げ売りが一巡したことから、急反発となり20ドル高で取引を終えました。一時は節目となる1600ドルを回復する場面もありましたが、高値ではやれやれの売りも散見され、最終的には大台維持とはなりませんでした。

先週末の材料としましては、フィッチ、ムーディーズの金融機関に対する格下げが、相次ぎました。フィッチ・レーティングスはドイツ銀行、BNPパリバ、バークレイズ、クレディスイスなど欧州系の金融機関に加え、BOA(バンクオブアメリカ)、ゴールドマンサックス、シティなど米系の大手金融機関まで格下げを行いました。金融規制の影響と市場の混乱を、主な理由として挙げているようです。

その、金融規制に関してですが。イギリスは欧州一の金融街を持つ国です。先週のEU首脳会議でキャメロン英首相が、EU条約の改正を拒否したことから、以前から決まっていた金融規制(特にデリバティブ規制)に対するイギリスへの特別措置としてクリアリングハウスの監督権限をイギリスに与えるとした妥協案が撤回される可能性が出てきております。金融で財政の多くを担うイギリスにとっては死活問題になりかねないため、一度は跳ね除けた条約改正に合意する方向で協議が進んでいるようです。

EUの新たな「財政安定同盟」の条約文草案は早くも16日に加盟国政府に送られたようです。この条約に関してはユーロ圏17カ国中9カ国の批准がなされれば発行することとなっており、来年3月までの署名を目指しているようです。

また、恒久的基金の成立に否定的であったドイツでも来年7月からの導入を目標としているESM(欧州安定メカニズム)を連立与党であるFDP(自由民主党)はCDU(キリスト教民主同盟・メルケル氏の支持政党)に足並みをそろえる形で承認し、国民投票を回避しました。

イタリアでは、先日モンティ政権がまとめた3兆円規模の緊急措置としての緊縮案と成長戦略案が下院で承認されたようです。上院では23日に予定されているようですが、こちらも問題なく承認される見通しであるようです。来年は2000億ユーロの国債償還を控えておりユーロ圏全体からの影響で財政収支が危ぶまれているイタリアですが、イタリアはもともとユーロ圏ではドイツに次ぐ貿易黒字国であり、この緊急措置がうまく回れば国債価格も落ち着くでしょうし、その他PIIGS諸国よりも、素早い回復のポテンシャルを秘めているように思われます。

19、20日には欧州財務相会談、21日には3年物無制限資金供給と今週は、やや材料になりそうなイベントが控えております。

特に大きなニュースはありませんが、少しずつEUは前進しているように感じられます。金融規制につきましては、これだけ金融緩和がなされ過剰流動性が増している現在、本来の金融緩和の目的である危機の緩和に向けて、この流動性は使われるべきであり、デリバティブ規制は経済回復、安定化のためには仕方のない事であるように思われます。

金市場も、先週末のリバウンドから大きく値を動かせる状況にもありません。長期的戦略を持った参加者は、ある程度ポジションを整理調整して、様子見に入っているように思われます。ここは短期売買の目立つ場面であり、私の戦略には合致しない場面です。連続した大暴落は避けられ、底値を固めた可能性が7割以上あるように思われますが、もう少し状況を見極めたいように思います。宜しくお願い致します。短期、中期上昇トレンドが回復するとすれば、現時点では4,100円以上への戻りが欲しいところです。それまでは、短期的に戻り売り主体でも、儲けが出せそうですが・・・。売りで儲けるのか、買いで儲けるのかで時間やタイミングが大きく変わってきます。

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海外最新値からの国内価格は?


ETF残高 1576.92(16日)1576.92
リースレート -0.29%(16日)-0.30%

CFTC大口投機家 買越 150,503枚(13日時点) 先週 買越 159,711枚

⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統