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NYダウ    11954.94   -66.45   -0.55%
S&P500種   1225.73   -10.74   -0.87%
ドル円       78.02    ( 12:00 現在)

相場は、欧州債務問題のリスクを必死に吸収しようとしております。

昨晩の材料はFOMC(連邦公開市場委員会)とイラン情勢の緊張、そしてドイツのESM(欧州安定メカニズム)に対する発言によってまちまちとなり、特に方向性の見出しにくい状況でした。

FOMCでは、予想通り政策金利は据え置かれました。2013年半ばまで現在の0.25%といった低金利を続ける可能性が高い事を前回に引き続き示しました。声明では、世界経済が減速しているものの、アメリカではいくらか雇用に改善が見られるとし、景気拡大を維持しているといった前向きな見方を示しました。ただし、失業率はいまだ高止まりしており、住宅市場も低迷が続いているとしました。毎度のことですが、ないとわかっていても期待してしまうQE3については、当然言及はなく、総括としまして「世界の金融市場の緊張が依然として経済見通しに対する著しい下方リスクとなっている」とし、市場には下げ圧力となりました。

また、ドイツ当局者は非公開の協議においてメルケル首相がESMについての規模上限を先日のEU首脳会議で決まった5000億ユーロ以上に変更する計画がないことを、改めて確認しました。来年3月に見直す可能性を残していた先日の首脳会議の内容とは相違がみられ、EUに対する不信感が強まったようです。

商品市況では、イラン情勢の緊迫が原油価格に影響しております。アメリカは自国の無人偵察機が、イランの領空を犯したとして確保されてしまった同機の返還を求めていることに対し、イランはオバマ大統領に対し領空侵犯についての謝罪を要求しています。そこで、イラン安全保障委員会の議員がイラン南部のペルシャ湾入り口付近であるホルムズ海峡で、大規模な軍事演習を行う予定を語ったとのニュースから、原油の海上輸送に支障が出ることが懸念され、原油価格は一時4ドル近く急騰することとなりました。しかし、その内容に明確な現実性がない為、すぐに落ち着きを取り戻しましたが、最終的には2.37ドル高の100.14ドルで取引を終えました。ペルシャ湾を封鎖されるようなことになれば、世界の原油供給の2割近くのものがストップすることとなります。実際に事が起これば、大変なことになります。

そうなれば、アメリカもあらゆる手段で問題解決に向かうと思われます。地政学的リスクは高まり原油だけでなく、金にとっても買い材料となります。

サブプライムショック以降、世界経済は混沌とし、アメリカが金融緩和を行い、更に大規模な量的緩和を行うことで、ドルは基軸通貨であるものの、その価値を急激に下げてきました。その代替需要として円、そして金が買われることとなりました。度重なる日本政府のドル買円売介入にも関わらず、ドル安円高が続いてきましたが、ここ3~4カ月ドル円は76~78円あたりで安定してきております。アメリカの金融引締めまではドル売りが続くとばかり考えてまいりましたが、少し考え方を改め、組み立てなおす必要を感じております。

通貨というものは、所詮相対的に動くものであり、いくらアメリカが量的緩和を行おうと、その他の通貨にそれ以上の価値がなければ、ドルに資金が集まることになります。もちろんユーロ圏が利下げを行った事や、現在のEUのはっきりとしない状況も影響しているとは思いますが、もしかすると、ごまかしごまかしやってきたアメリカ経済の最悪期は脱したのかもしれないと考え始めております。経済指標やその他の出来事、経済・金融政策など様々なものを、市場は先行するものです。罫線を見ていてそんな感じを受けました。

ドルが買われ始めるとどうなるのか。いままで、ドルの代わりに買われてきた円、そして金は売られやすくなると思われます。すぐに結論の出せる問題ではありませんので、もう少し経過を観察する必要がありますが、長期的見解まで含め、もう一度再構築してみたいと思っております。

中期的には、いまだ大きめのレンジでの推移と考えております。前述の話は急に変化する話ではありません。慌てることなく、何回かに分けて安値は買って行きたいところです。

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海外最新値からの国内価格は?


ETF残高 1591.74(13日)1591.74
リースレート -0.45%(13日)-0.51%

CFTC大口投機家 買越 159,711枚(6日時点) 先週 買越 154,793枚


⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統