金 混沌としていても予定通りの動き
欧米市場は、先週木曜日の感謝祭、金曜日の半ドン交じりの休場で市場自体はおとなしい動きでした。

ところが、欧州危機については様々な動きが出てきております。まずは、S&Pがベルギーとハンガリーを格下げしたという事です。ベルギーの格下げは13年ぶりのようで、デクシア(フランス・ベルギー系銀行)の破たんが、この格下げの最たる要因であったようです。しかし、現在のデクシアは今後の借り入れ保証についても、フランス、ベルギー両政府が合意する予定であり、支援体制は問題なさそうです。ただ、ユーロ加盟国でありますベルギーの格下げは、29日のユーロ圏財務相会合でいよいよ承認されるEFSF(欧州金融案手ファシリティ)での債券発行額など融資能力拡大についてマイナスに働くことになります。

先日のサルコジ仏大統領のECBへの圧力撤回にもありましたように、現時点のユーロ首脳陣の考えではECBの中央銀行として今までのやり方を堅持する姿勢であり、FRBのような政策は最終手段として温存するようです。また、ユーロ圏共同債構想も同じく最終手段でしょう。

その前に、現在のEFSFのレバレッジとIMFの資金拡充で凌ごうしておりますが、EFSFの信用能力はユーロ各国の信用に掛かっていることを考えますと、今回のベルギーのような金融機関の破たんからの格下げ、そしてその格下げによる債券下落で金融機関のバランスシートは傷つき資金調達も難しくなるといった負のスパイラルに入る可能性もあます。ESM(欧州安定メカニズム)に関しても、様々な議論がなされておりますが、まずはEFSFです。とにかく明確な方向性を一日でも早く示すことが、このスパイラルを避ける最善策であると思われます。

昨日イタリアの新聞最大手であるラ・スタンパから、イタリアの債務危機が悪化した場合に備えてIMFは6000億ユーロの支援の用意があると報道されました。この情報の真偽はわかっておりませんが、市場はこれをもとにユーロ高、株高、商品高となっております。IMF支援が本当であれ嘘であれ、イタリアがデフォルトのようなことになれば現資本主義体制は崩れ、先進国はぐちゃぐちゃになります。現支配者層は国境に関係なく、そうなることだけは全力で阻止することでしょう。

金市場は、リスク選好となったため他の金融商品同様に買われております。金独自の材料は特にございません。ここ最近のETF残高が増え続けているところを見ますと、定期市場ではなく、長期のスタンスの大きな資金が流入しているのではないかと思われます。長期スタンスの資金が流入しているとなれば、必然的に押し目は切りあがってゆくのではないかと思われます。現時点では、買い玉維持、利食い場面探しです。宜しくお願い致します。

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海外最新値からの国内価格は?


ETF残高 1595.37(25日)1595.73
リースレート -0.35%(25日)-0.35%

CFTC大口投機家 買越    枚(22日時点) 先週 買越 159,214枚
(感謝祭のため米連邦政府休業のため28日に発表予定です)

⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統