多くの方が想像していらしたように、23日の欧州サミットでは新たな進展はなく、あえて探すならば銀行の資本増強に向けた枠組みで各国財務相が基本合意したことと、EFSF(欧州金融安定ファシリティ)の機能拡充の一つである、EFSFの銀行化はドイツの反対から合意できない運びとなったことが挙げられるでしょう。現時点でアメリカのQE3のように、最終的な措置としてEFSFの銀行化は温存できているといった考え方もできるかと思います。

いずれにしましても、各国の利権が大きく絡む今回の問題は、皆が納得のいくような形での解決は不可能であると思われますし、また逆にどこかの国に大きく偏ったかたちでの対策にはならないとも思われます。そのため、26日のサミットの内容に関しましても、それほど期待はできないと言えます。しかし、のんびりしている時間はありません。ある程度の意見の食い違いは極力抑え、出来る事からひとつずつ一刻も早く実行してゆくことが求められます。

上記のようにファンダメンタルはいまだ方向性の打ち出せない状況にあります。また、チャートも大きな幅での保合いであり、こちらも方向性は見出しにくい状況です。そこで、本日はNY市場の内部要因に焦点を当てて見ることにします。

現在のNY金のレンジは1,600ドル~1,700ドルといったところです。現時点10月18日CFTC発表のファンド(大口投機玉)のポジションは12万6,978枚の買い越しであり、9月の急落以降12~13万枚の買い越しを小幅で推移しております。

そこで、その買い残は果たして多いのか少ないのかと言う事を考えてみます。過去をさかのぼってみますと、12万枚の買い越しは、今年に入って最も少ない買い越し幅であることがわかります。また、現レンジから一段下の1,500~1,600ドルのレンジでの平均のポジションは18万枚程度の買い越しで推移しておりました。

そこから読み取れることとしましては、今の1,600ドル台という価格は、先月を除けば年初からじっくりと上昇トレンドを形成してきた金にとっていまだ高値圏にあり、現時点でのファンドのポジションは明らかに儲かっている状態といえます。しかも100ドル下のレンジで買っていた状態のものから6万枚も減った状態で、現在の価格を維持できていることからしますと、投げ売りは終了し、いったん相場止まって当然の場面にあることがわかってきます。次のエネルギーをためている状態です。(説明がわかり難く申し訳ありません。詳しくはお電話を頂ければと思います)

方針は変わらず、暫くは、レンジでの動きとなると思われます。100ドルのレンジはそこそこ大きなものですから、十分に儲けに繋げるチャンスはあるのではないかと思います。

⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統



ETF残高 1526.30(21日)1526.30
リースレート -0.19%(21日)-0.18%
CFTC大口投機家 買越 126,978枚(18日) 先週 買越 134,502枚