昨日は、中国のGDPが発表され、成長率は前回の9.5%から9.1%へと引き下げられ、予想されていた9.3%をも下回る数値に市場は落胆し、中国からの現物の引き合いが鈍化する可能性から、金価格は下落となりました。また、欧州時間に入りましても一昨日のドイツの報道官の発言以降、引き続きユーロ圏に対す悲観的な見方が支配的となり、そこへムーディーズからフランスの『トリプルA』格付けの格下げの可能性が示されたことからフランスの銀行株の下落をきっかけに、ユーロ売り優勢から金価格を圧迫する結果となりました。

しかし、NY時間ではフランスとドイツがEFSF(欧州金融安定ファシリティ)の規模を現在の4400億ユーロから2兆ユーロへ拡大することで合意となり、株価、商品価格ともに反発することとなりました。

中国は実質、自由市場とは言えない状況で、経済を政府がきつく管理している状態であり、簡単には日本やアメリカのようなバブル崩壊といった状況にはならないと考えております。総合的にまだまだ発展途上の国であり、大波小波を繰り返しながらもまだまだ非常に高い成長率を誇っており、日本や欧米のような成熟した国にはない、勢いを持っていると思われます。

今の安い労働力があるからこそ中国の外貨獲得がなされているとされており、今後経済的にさらに豊かになっていった場合はその魅力はなくなるとされております。また、非常に大きく偏った貧富の差が内需に繋がらず、現在の成長率に懐疑的な方々もおられます。しかし、先々どうなってゆくかは中国のみの問題ではなく、世界の状況にもよると思われますので、まずは現在どうなのかと言う事を考えることが大切ではないかと思います。

中国の景気減速は、バブル崩壊という形ではなく、意図的なソフトランディングを何度も繰り返すことで抑えられております。今後もそういった政策が続くでしょう。確かに、最近の中国の不動産市場の値下がりやオークション市場の冷え込みは中国バブル崩壊を連想させます。しかし、中国のバブル崩壊説に怯えるのではなく、もっと長期的に続くと考えられる中国が覇権国になる可能性やその過程を想定することのほうが今後の相場で利益を上げてゆくことを考えるのならば、より有意義なのではないかと思います。

さて、金は一昨日のブログでも書かせて頂き、上昇トレンド復活かと考えておりましたが、いまだレンジが広いようです。昨晩の下げなどを目の当たりにしますと、一昨日想定していたレンジではなく、昨日のブログでのレンジで考えるのが正解であろうと思われます。いまだ、世界経済の方向性もはっきりとしないため、もう少し時間をかけて、その経過を待ちたいと思います。レンジ安値圏では少し買ってみてもおもしろいと思います。

⇒『勝ち易きに勝つ』地場の血統


ETF残高 1526.30(18日)1527.15
リースレート -0.17%(18日)-0.23%
CFTC大口投機家 買越 134,502枚(11日) 先週 買越 133,156枚