NY金市場は6日ぶりに大幅な下落となりました。30.5ドル安の1859.2ドルでNY10月限は引けましたが、いまや30ドル程度の動きは驚くほどの動きでもなくってきております。

下げた材料は、26日のバーナンキ議長の会見においてQE3が期待されているという事でダウが300ドルを超す反発を見せたことや、上海の商品取引所で金の証拠金が14%引き上げられたという事など、さまざまなニュースが出ておりますが、どれも取ってつけたような内容ばかりです。

あくまで、こういったファンダメンタルはきっかけに過ぎず、内部要因によるものが大きいのではないかと思います。ここ数週間のような急騰場面はどんどん買いが集まるために生まれます。こういった場面で買っている方々はいったい誰なのでしょうか。相場を科学してみたいと思います。

1、世界経済の回復にはまだまだ時間がかかるため、ドルの希薄化、株式の暴落どのような状況になろうと、金は上げ材料のほうが勝っているという長期的視点に立った買い。

2、金が暴騰を始めた。今乗り遅れないように買わないといけない。後になればもっと高くなってしまうという急いだ買い。

3、いくらなんでも現在の金は上げ過ぎであるが、空売り玉が大きく損になってしまい、仕方なく決済せざるを得ない、買戻しせざるを得ない買い。

こんな考え方が主なところではないでしょうか。

1のような長期的視点に立った方は、昨日のような場面では急いで買う必要がありませんので、あまり多くは買っていないと思います。2のドキドキした買いは、売ったり買ったりといったバタバタした売買になっていることと思います。そして問題は3です。相場においてもっともやってはいけないことは、最もしたくないと考えている売買を資金的問題(追証が足りない)、精神的問題(恐怖に襲われる)で強制的に行うようなことです。

これこそが、とんでもない高値でも買いが集まる理由であり、またその逆でありますとんでもない安値でも売りが集まる理由です。

ここ3週間は幾度となくこんな場面が来ていたと思われます。そして、普通に考えて買うことを躊躇するような高値は強制的に買わざるを得なかった方々のつけた高値となる場合がほとんどです。その高値がついた後は、それより高値で買う方は当面いなくなります。そして、買う人が少なくなれば、必然的に売りが勝り値は下げます。そうやってバブル的な相場は動いております。

今回の下げも、根本のファンダメンタルに変化があったわけではないため、長期的なトレンドに変化はないのではないかと思いますが、現在調整安と思われる下げの途中からファンダメンタルが下げに変化する場合もありますので十分に注意が必要です。

方針としましては、もう少し相場が落ち着くのを待って、ストラドルから通常の取引へと移行してゆくことを考えております。よろしくお願いいたしします。




ETF残高 1561.16(23日) 1586.49

リースレート -0.19%(23日)-0.19%

CFTC大口投機家 買越 200,086枚(16日) 先週 買越 203,573枚