ここ数日の金の正直な感想は、「強い」の一言です。

私のあくまで個人的な感覚ですが、もう間もなく下がっていてもいいころだと考えておりました。現実は新高値更新とまではいかずとも、それに迫る勢いでじわじわ上げております。もう一噴き来るのでしょうか?

アメリカは基本的には、ゆっくり自国経済を回復させて行くことになるのではないかと考えております。つまりは、自国の経済はいまだ世界ナンバーワンを誇っており、歳出削減などによれば経済成長率は低下する可能性があるものの、十分に対応してゆけるのではないかと思います。しかし、長い長い時間がかかると思われます。

一方、本当の問題とされるのはEU圏です。PIIGSは、アメリカの経済状態とは全く違います。ギリシャは2010年の経済指標では、成長率はマイナス4.54%(世界182位/183ヶ国中)、国際収支もマイナス3200億ドル(世界174位)と酷い有様です。アイルランドやポルトガルもそれぞれ内容は違えど酷いレベルの問題を抱えております。片や同じユーロ圏であるドイツは成長率こそ3.50%(世界101位)ですが、国際収支は9500億ドル(世界3位)となっております。これだけの経済格差がありながら、同じ通貨を使用する経済圏であるという事はユーロが始まった当初より問題とされておりました。

いまや、当初より想定していた問題が現実に起こっているのです。初めから問題視されていたという事は、それに対する策を練る時間があったというプラスの面もありますが、これが構造的な問題であるという根本的解決が不可能であるという大変大きな問題も抱えていることになります。

本当の問題はEU圏です。先日の独仏首脳会談に対してはPIIGS諸国からも懸念を示す声も挙がっており、果たして『EU各国の財政再建・景気回復』という御旗のもとに方向性を統一できるかが今後のカギとなりそうです。

さて、金はとにかく強いです。なかなか下がる気配を見せません。もしかすると、再び先日の高値4,481円を瞬間的に上抜く場面もあるかもしれませんが、私は現時点の金は過熱し過ぎではないかと考えております。もう少し見てみようと思います。

プラチナは、売られ過ぎに対する反発程度の上昇となっております。問題は、中期トレンドが現時点では下降気味に推移している中、今回の上昇でトレンドを転換させることが出来るかどうかに注目してゆきたいと考えております。金は売り玉維持、プラチナは買い玉維持です。難しい局面ですので、建玉枚数のバランスだけは十分に気を付けましょう。

⇒『勝易きに勝つ』地場の血統


ETF残高 1574.67(17日) 1565.59

リースレート -0.13%(17日)-0.12%

CFTC大口投機家 買越 203,573枚(9日) 先週 買越 247,175枚