先日、あるお客さんより、こんな電話があった。
「大変言いにくいんだけど、担当者をあなたと違う人に変えてもらえる?」
わたしは、唖然とした。
この顧客は昨年秋より当社で取引をはじめられた方で、基本的に「安値圏を買い」、「高値圏を売る」というトレードを好んでいるような顧客であった。そのため、私の売買方針であるトレンドフォローの考え方とは違うため、この3月までで3度しかトレードを推奨したことはない。昨年からの買い相場は高すぎるからとのことで、買って頂けなかった。要は、この大相場に乗れなかった顧客の一人である。そのうち、2度お付き合い頂き、預かり金の約一割ほどを減らしてしまった。
私は、悩んだ。(いま、決断を出されるほどの失態を犯してしまったのか?)
私は長期トレードに自信がある。顧客もどうやら自信があるようだ。10年くらい経験があるとおっしゃっていた。
しかし、実際のその顧客の売買はこちらのアドバイスに乗るか、乗らないか、といった具合である。自ら、進んで売買に挑んでくる様子は一度もなかった。それなのにである。
「少なくとも、私が自分でやるよりも儲けられるアドバイスをくれないと困るよね。」
との言いぶんである。
私は、悩んだ。(じゃあ、私のアドバイスはいらないのではないのか?なぜ、自らの相場観で売買しないのか?)
答えは、『相性が悪い』ということなのであろう。そして、顧客のわがままであろう。
私は、もうしばらく取引を続けてもらう様にお願いした。マイナスのままで終わらせるわけにはいかない。あと半年のうちにチェックさせてもらうとおっしゃっていた。
非常に悲しいが・・・
1円でもプラスに傾いた時には、お付き合いを終わりにしようと思う。
この商売は自分とお客さんとの信頼関係だ。
お互いに理解し合い、本気で相場に向えなければ良い結果は生まれない。
この半年で信頼関係は生まれるのだろうか?
相場における考え方の違いは思想の違いにほかならない。
ある程度固まってしまったら、相成れるのは難しいのだろう・・・