米経済及び世界経済を支援するために米
連邦準備理事会(FRB)が
QE3(量的緩和第3弾)を打ち出すとの
観測が高まったことを背景に、
25日のスポット金は急伸し、1,600.0ドルの上方まで上昇した。

世界経済が悪化し続けていることで、
FRBがQE3を実施する可能性が高まった。

米国の経済データでは、
朝方発表された6月の米新築住宅販売件数は35.0万件となり、
前回の38.2万件から低下したほか、
予想の37.0万件をも下回り、ここ5ヶ月の最低水準を記録した。

このデータから、米景気の回復が力不足であることがわかる。

 英国のデータでは、
英国立統計局が発表した英第2四半期の
国内総生産(GDP)伸び率は前期比マイナス0.7%と、
前年比マイナス0.8%となったが、
事前予想は前期比も前年比もマイナス0.2%であった。

ドイツで公表された独7月IFO景況指数は
103.3と、市場予想の104.5を下回り、
3ヶ月連続で下落したほか、
2010年3月以来の低水準を記録した。
ユーロ圏の経済大国であるドイツも欧州債務危機に
引っ張られていることが見られる。

 一方、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
ノボトニー・オーストリア中銀総裁が、
欧州の常設の金融安全網となる欧州安定メカニズム(ESM)に銀
行免許を付与することには利点があるとの立場を
示したことを手掛かりに金価格が強含み展開となった。


 
25日のCOMEX銅先物は
他の大口商品につられて上昇したが、
弱い米不動産データがその上げ幅を抑制した。

FRBが経済活動や雇用の押し上げに向けた
新たな措置の導入に近づいているとした
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の
報道を手掛かりに、銅価格が一時大幅に上昇した。

但し、その後に米商務省が発表した6月の
米新築住宅販売件数は5ヶ月ぶりの低水準をつけたことから、
米国の経済見通しに対する懸念が強まった。

鈍化した経済が銅の需要見通しを圧迫し、
銅価格の上昇を抑制した。



 QE3観測が
原油在庫増加による悪影響を相殺したことから、
25日のNYMEX原油先物は小幅に上昇した。

米国が発表した不動産データが
弱い数字となったことで、
FRBが追加緩和策を打ち出す観測が増し、
ドルインデックスも圧迫された一方、原油価格が押し上げられた。

同時に、欧州中銀の内部では、
欧州安定メカニズム(ESM)に銀行免許を付与することを検討している。

この情報は市場のリスクセンチメントを改善した。
但し、世界的な原油需要見通しへの懸念が価格の上げ幅を抑制した。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が
この日発表した週間石油在庫統計(20日まで)によると、
原油在庫は270万バレル増となった。

アナリスト予想は80万バレル減であった。
原油在庫が予想外に増加したことが、
世界最大の経済国である米国の経済成長鈍化が悪化していることを示唆した。