中国のインフレが鈍化していることが、
中国中銀が追加緩和策を打ち出すとの観測を誘発し、
9日のスポット金は小幅に上昇した。

中国国家統計局が発表した7月の
消費者物価指数(CPI)は前年比1.8%上昇と、
事前予想の1.7%上昇をやや上回ったが、
2010年1月以来始めて2%を割り込んだ。

低いインフレデータが、
中国中銀に引き続き金利と預金準備率を下げる余地を与えると見られている。

 また、中国の工業成長が更に鈍化している。
この日発表された中国7月の鉱工業生産が3年超振りの低水準となった。

このデータも中国中銀が近く追加経済刺激策を打ち出す観測を増やした。

一方、米連邦準備理事会(FRB)、
及び欧州中銀(ECB)が早速追加刺激策に踏み切るとの期待が強まっている。
これらの情報が金価格を支援した。

 ただし、ギリシャ5月の失業率が過去最高の23.1%となったことに加え、
米国の4日終了週の新規失業保険週間申請件数(季節調整済み)が
再度下落したことが、金価格の値上げ幅を抑制した。


 
 中国中銀が追加緩和策を実施するとの期待から、
9日のCOMEX銅先物は前日比ほぼ横ばいとなった。

アジア時間、銅価格が上昇した。
中国の7月CPIが30ヶ月ぶりの低水準となり、
7月の鉱工業生産も3年超ぶり低水準となった。

両指標の結果を受け、
中国が更に経済刺激策を打ち出すとの期待が高まった。

ただし、その後に欧州中銀が発表した月次報告書では
今年の域内総生産(GDP)成長見通しを引き下げたこと受け、
銅価格が若干下落した。

 また、この日に発表された英6月商品貿易収支が
予想を大幅に下回ったほか、
加7月住宅着工件数も予想を下回ったことが、
銅相場の圧迫材料となった。

ただし、米国が発表した6月の貿易収支では赤字が
縮小されたことが見られ、
米国の先週の新規失業保険週間申請件数も
穏やかに下落したことが銅価格を若干押し上げた。

  

米経済データが予想を上回った内容となったことを好感し、
9日のNYMEX原油先物は小幅高となった。

米国が発表した4日終了週の
新規失業保険週間申請件数(季節調整済み)は36.1万件と、
前回の36.5万件から低下したほか、
予想の37.0万件をも下回った。

強い経済データから、米経済が徐々に回復しており、
失業状況が改善していることを示した。
また、米国が発表した6月の貿易収支では、
赤字が予想の473億ドルを上回る429億ドルとなり、
米国の貿易が改善していることを反映した。

 ただし、欧州中銀がユーロ圏今年の
GDP成長見通しを引き下げたと同時に、
金融市場の緊迫状況が実体経済に
与えた影響が最も懸念視されるべきと表明したことが、
原油価格をやや圧迫した。

また、熱帯暴風雨が米メキシコ湾に与える悪影響が後退していることを受け、
熱帯暴風雨が石油供給を停止させる懸念が緩和した。